メッシはW杯の勝利後、聖母への約束を守るだろうか?

2022年12月22日 in お知らせ

▼ハンス・エンデルレさんより

アルゼンチンへ向けたメッセージを覚えておられるでしょうか。イエスは教会がサン・ニコラスの出現*を大切に扱っているのを喜ばれていることを示しておられます。

私は犠牲、寛大さと愛を必要としている アルゼンチンへのメッセージ

『アルゼンチン、アルゼンチンよ、あなたは私のもの!』1994年12月18日

*サン・ニコラスの出現(1983年~)は現地司教の署名と共に、2016年に教会に認可されました。

リオネル・メッシは、ワールドカップで優勝したら、アルゼンチンの二つの重要な巡礼地、ルハンからサン・ニコラスまで徒歩で巡礼すると聖母に約束しました。彼はこれを実行するでしょうか?

CNAの記事(英語)「メッシはW杯の勝利後、聖母への約束を守るだろうか?」

ワールドカップの決勝戦が、上記のメッセージの日付と同じ12月18日であるのも興味深いことです!

皆様のクリスマスが祝福されたものでありますように、また来年も健康で幸福でありますように!

キリストのうちに
ハンス・エンデルレ

2021年度(第12期)決算報告

2022年8月19日 in お知らせ

一般社団法人TLIG日本の2021年度(第12期)決算報告を公開しています。

神のうちの真のいのちセンターについて、ヴァスーラからの手紙

2022年7月29日 in お知らせ

ヴァスーラからの手紙
2022年7月28日

親愛なる「神のうちの真のいのち」の読者の皆様

まず初めに、神に感謝を捧げます。神が私を呼び、形造り、世界を旅して神の憐れみと愛を証しする証し人とされて以来のこの長い年月のために。神のメッセージが将来どれほど膨大なものになり、協力者や使節としてどれほど多くの人々が召されるかということについて、私はまったく予期していませんでしたし、考えたこともありませんでした。父である神が、この使徒的な御業(みわざ)の規模ゆえに、私を助ける働き人を送ると言われたにもかかわらず、どうやってそんなことが起こるのか私には想像もつきませんでした。ところが神はそのようにしてくださいました。私はいつも、おもちゃのラジコンカーを操作するように私を導いてくださいとお願いしました。前に進んでほしいときはボタンを押してください。スピードを速くしたり遅くしたり、他のことをさせたいときは、ボタンを押してくださいと。

今日は、ジュネーブで行われた財団のミーティングで簡単に話し合ったテーマについて皆さんにお伝えしようと思って書いています。イザベル・ゲイは、私とそこにいた息子のファビアンに、彼女が自宅に梱包して保管している「神のうちの真のいのち」の記録文書を全部見せてくれました。保管用のクローゼットだけでなく、部屋や廊下にもありました。メッセージが書かれたオリジナルのノートも、彼らの自宅の地下金庫に保管されています。私は「ロードス島の私の自宅にもちょうど同じようなものがある」と言いました。では、私たちがこの地上を離れて、天の故郷に行くように呼ばれたとき、これらの宝物はどうなるのでしょうか。そこで私は、父である神がかなり以前におっしゃったことを思い出しました。いつまでメッセージを与え続けてくださるのですか、と私が尋ねると、御父は「(私の人生の)終わりまで」と言われたのです。それはいつのことですかと尋ねると、「私の業(わざ)を確立するときだ」とだけ答えられました。

イザベルと私のどちらも、この資料は全部一緒であるべきで、二つの家に分かれていてはいけないと言いました。一つの場所にあるべきだと。ですがこの全部を置くには、センターを探して購入しなければなりません。献品として贈られるのでない限りは。息子のファビアンのスウェーデンの小さな賃貸アパートに資料を全部置くことができないのは明らかです。もしセンターがあれば、私が贈り物としていただいた貴重な品々、イスラエルの観光省の上院議員からの感謝状、枢機卿や司教からの贈り物、イスラム教徒などからの感謝状、ビデオコレクション、仏教徒からのたくさんの金メダル、イエスやマリアの御像、私が持っているたくさんのイコンなどを展示するためのショーケースを作ることができます。また神官文字が書かれたオリジナルのノートを密閉した状態で展示し、他のノートは湿気で台無しにならないように、温度調節付きの金庫の中で保管することもできます。あらゆる言語の本は、図書室のようなところに置くことができます。新聞、各言語の雑誌等もです。

理想的には、センターを守る管理人として誰かがそこに住むか、「神のうちの真のいのち」のボランティアが交代で働かなければなりません。センターではいつも黙想会、ミサ、聖体礼拝が行われ、活発であるべきです。

私と同じようにメッセージを受け取った人々や、特別なカリスマをいただいた人々のセンターのことを思案しました。ファティマ、ルルド、聖カタリナ・ラブレ、聖マルガリタ・マリア・アラコク、聖ファウスティナ、聖ピオ神父、福者マルタ・ロバン、ヴァルトルタ、そしてごく最近のものではまだ存命の人たちもいます。メジュゴリエ、ガラバンダル、スキオ(イタリア)のレナート・バローネ、スファニエ(シリア)のマーナ、マンドゥリア(イタリア)のデボラ、そしてエマ(フィリピン人の女性)は、センターのためにカナダにある多くの部屋とホールを持つ青い大きな家を贈り物として提供されました。

マルタ・ロバンは、司祭によって運営される多くのセンター(愛と光の家)を世界中に持っています。彼らはずっと黙想会を続けていくことになっています。ウマナ神父様は広大なセンターを持っていましたし、日本のケヌエル神父様も持っていて、もちろんフランスにもあります。今こそ「神のうちの真のいのち」のセンターを真剣に探すべき時だと思うのです。神はご自分の御業がどこか一つの場所に、安全に置かれることを望んでおられます。

私の最初の考え(霊感?)は、南イタリアでどこかを見つけることでした。レッチェかその近辺が頭に浮かびました。

これまで神が私を導いてこられたやり方から見て、この衝動も神から来るものだと思います。神にこの御業の名前を尋ねた時、「神のうちの真のいのちと呼びなさい」と言われたように。ベス・ミリアムが作られ、広がっていったように。「神のうちの真のいのち」のセンターもどこかに設立されると信じています。

センター設立に必要な資金は、神が示して下さり、与えて下さると信じています。

キリストのうちに
ヴァスーラ

2007年のトルコ巡礼での五旬祭(聖神降臨祭)

2022年6月5日 in お知らせ

2007年の5月、『神のうちの真のいのち』の読者はトルコ巡礼で、黙示録の七つの教会を訪れました。

5月27日の聖霊降臨の祭日には、使徒ヨハネが黙示録を口述したギリシャのパトモス島に渡り、ウクライナ正教会の司祭の司式により、ウクライナ正教の聖神降臨祭の奉神礼に与りました。

トルコからパトモス島へ向かうボート上で

ボート上で司祭に告解

パトモス島にて

黙示録の洞窟の教会で結婚式、小さな教会なので皆は入れず

結婚したのはアメリカの働き人マークとマリア、マリアはヴァスーラの親戚

正教会、カトリック、コプト正教の司祭方。ここでは教派をへだてる心の壁はない。右手前はテレスフォレ・トッポ枢機卿、左後方にはイアヌッツィ神父

パトモス島にて、ウクライナ正教会の聖神降臨祭に与る

ウクライナ正教会の奉神礼、カトリック司祭たちも共に祭壇を囲む(共同司式ではない)

正教会、カトリック、コプトからの司祭団、前列は司教、主教と枢機卿。右手後方にはユリアン神父

ボートでふたたびトルコに戻る

パウロ神父から「ウクライナより」

2022年6月5日 in お知らせ

アテネのテオドール大司教様より御礼

2022年6月3日 in お知らせ

アテネ大司教区のテオドール大司教様より、御礼の手紙が届いています。

「寛大なご寄付とお祈りによって私たちを支援してくださった『神のうちの真のいのち』の共同体の皆様全員に感謝を申し上げたいと思います。皆様の気遣いは励ましであり、キリスト者の兄弟愛の目に見える絆です。

皆様のために祈り続けます。主が皆様を祝福し、御心の近くに皆様を置いてくださいますように。

テオドール大司教
アテネのカトリック教会の大司教

徹夜の祈りに参加した人々へのメッセージ

2022年5月31日 in お知らせ

先日の、復活祭の日付の一致のための24時間のオンラインの徹夜の祈りに続いて、ヴァスーラは以下のメッセージを送っています。

「31日の午前三時半、徹夜の祈りに参加した人々のために、私はイエスに呼ばれました。『あのような信心を見たのは久しぶりだ──はっきり言っておく、私の父と私は、あなたたちの中に私たちの住まいを作った。あなたたちの心の中に私たちを留めておくように。私たちの現存とはいのちである。ヴァスーラ、私の父と私は、あなたへの私たちの大きな愛を思い出させよう、私たち、共に? ic』

「神のうちの真のいのち」復活祭の日付の一致のための世界の祈りの日

2022年5月29日 in お知らせ

24時間聖体顕示の徹夜礼拝 2022年5月29日~30日

『神のうちの真のいのち』の読者の皆様へ

世界が最も必要としているとき、キリスト教の一致を育むために、聖体におけるイエスの御前において、全世界で行われる24時間徹夜祭に皆様を歓迎できることをうれしく思います。このイベントは、復活祭の日を一つにするようにとのイエスの要請に応えるものです。これはライブ配信され、2022年5月29日日曜日の午前9時(日本時間で29日の夜10時)に始まり、2022年5月30日月曜日(日本時間で30日の夜10時)に終わります。この間、以下のことが行われます。

「……復活祭の日付の一致のために祈りなさい」(『神のうちの真のいのち』1993年4月8日)

「兄弟よ、来る年も来る年も耐えている痛みを、またこの季節も忍ばなければならないのか? それともこのたびは休ませてくれるだろうか? あなたたちの分裂の杯を、もうひと季節飲まなければならないか? それとも私の体を休息させ、復活祭の祝日を、私のために、統一してくれるだろうか? あなた方が復活祭の日付を統一することによって、私の痛みは和らぐ。兄弟よ、そしてあなたたちは私のうちに歓喜し、私はあなたたちのうちに喜ぶ。そして多くの視力が取り戻されるであろう」(1991年10月24日)

「御父よ、彼らの分裂の杯を、この季節もまた飲まなければならないのでしょうか? それとも彼らは、せめて復活祭の日取りだけでも一致させて、私の痛みと悲しみを少しでも軽くしてくれるでしょうか?」(同1991年10月25日)

「皆が復活祭を同じ日に祝うように全員一致で裁決し、皆で布告を発してくれるのはいつの日か?」 (同1992年12月21日)

「復活祭のたびに私は、あなたたちによる分裂の杯を押しつけられ、その杯を飲まされている。……彼らが復活祭の日付を一致させるまでに時間がたてばたつほど、この時代は厳しい裁きを受ける」(1994年5月31日)

「私の家の者たちが誠実さに欠け、復活祭の日取りを一致させようと、私の霊のうちに働かないのを見ていて、私の心は憂えが絶えない。御父が彼らの心を変えてくださるよう、この者たちのために祈ってほしい」(1996年11月27日)

この日は、祈り、沈黙、聖歌、聖書と『神のうちの真のいのち』のメッセージからの黙想のひとときとなるでしょう。
この祈りの日は、イエスとマリアの聖なる心に多くの慰めをもたらし、世界のために多くの恵みを生み出すことでしょう。
以下のリンクをクリックしてご参加ください。

https://ww3.tlig.org/en/live/

『神のうちの真のいのち』の読者から、一時間の聖体礼拝を約束するとの圧倒的な反応がありました。以下に、世界44カ国からの何百人もの「イエスの礼拝者」のリストをアルファベット順で報告します。

アフリカ、アルゼンチン、アラビア、アルメニア、オーストラリア、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブラジル、カナダ、中国、コロンビア、コンゴ、クロアチア、デンマーク、イギリス、フェロー諸島、フランス、ドイツ、ギリシャ、グリーンランド、聖地、インド、アイルランド、イタリア、レバノン、リベリア、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、フィリピン、ロシア、セントルシア、スコットランド、ソロモン諸島、スロバキア、スペイン、スウェーデン、スイス、シリア、タイ、ウガンダ、米国、ベネズエラ、ウェールズ(イギリス)です。

以下、時間毎の参加者の名前(省略)

「神のうちの真のいのち」徹夜の祈りのプログラム

ニューヨーク時間 日曜日 午前9:00 聖体顕示

司祭が幕屋に近づくとき、すべての人はひざまずくことができます。
典礼聖歌4番を歌うことができます。

あたらしい こひつじ すぎこしの いけにえ
われらの キリストよ アレルヤ

開会の祈り、「神のうちの真のいのち」のメッセージの朗読と黙想:ヨゼフ神父

9:30 ロザリオ(喜びの神秘)「祈りの集いガイドライン」
12:00 お告げの祈り
二つの心への奉献の祈り

昼の祈り

V. 神よ、+私を力づけ、
R. 急いで助けに来てください。
V. 栄光は父と子と聖霊に。
R. 初めのように、今もいつも世々に。アーメン。

聖歌

「神のうちの真のいのち」メッセージ(ティナ・ピータース)より朗読 ロザリオ(栄光の秘跡)。

癒しと解放の祈り(ガイドライン)

9:00am EDT:聖体による祝福

司祭が祭壇の上の顕示台の中のイエスに近づくと、全員がひざまずく。典礼聖歌に参加することができます。
司祭が顕示台でイエスの祝福を与える間、全員ひざまずいたままでよい。

5月29日〜30日 24時間の徹夜聖体礼拝

2022年5月25日 in お知らせ

5月29日〜30日 24時間の徹夜聖体礼拝

親愛なる「神のうちの真のいのち」読者の皆様

世界が一致を最も必要としているこの時にあって、キリスト教の一致を促進するために、全世界で年に一度、聖体のうちにましますイエスの御前で行われる、24時間の徹夜の聖体礼拝に皆様をお招きすることを嬉しく思います。このイベントは、復活祭の日付を一つにしてほしいというイエスの人類への訴えに応えるものです。ライブストリーミングで、2022年5月29日(日)午前9時(日本時間で29日日曜日の夜10時)に始まり、2022年5月30日(月)午前9時(日本時間で30日月曜日の夜10時)に終わります。日本からの参加時間は月曜日のお昼、12時から一時間となります。

*イアヌッツィ神父の指導で行われますが、プログラムは英語で行われますので、日本からは沈黙による礼拝かロザリオを祈ると良いと思います。

「……復活祭の日付の一致のために祈りなさい」(『神のうちの真のいのち』1993年4月8日)

「兄弟よ、来る年も来る年も耐えている痛みを、またこの季節も忍ばなければならないのか? それともこのたびは休ませてくれるだろうか? あなたたちの分裂の杯を、もうひと季節飲まなければならないか? それとも私の体を休息させ、復活祭の祝日を、私のために、統一してくれるだろうか? あなたたちが復活祭の日付を統一することによって、私の痛みは和らぐ。兄弟よ、そしてあなたたちは私のうちに歓喜し、私はあなたたちのうちに喜ぶ。そして多くの視力が取り戻されるであろう」(同1991年10月24日)

「皆が復活祭を同じ日に祝うように全員一致で裁決し、皆で布告を発してくれるのはいつの日か?」(同1992年12月21日)

「父よ、彼らの分裂の杯を、この季節も、また飲まなければならないのでしょうか? それとも彼らは、せめて復活祭の日付だけでも一致させて、私の痛みと悲しみの一部を軽くしてくれるでしょうか?」(同1991年10月25日)
「……復活祭の度に私は、あなたたちによる分裂の杯を押しつけられ、その杯を飲まされている。……彼らが復活祭の日付を一致させるまでに時間がたてばたつほど、この時代は厳しい裁きを受ける」(同1994年5月31日)
「私の家の者たちが誠実さに欠け、復活祭の日取りを一致させようと、私の霊のうちに働かないのを見ていて、私の心は憂いが絶えない。御父が彼らの心を変えてくださるよう、この者たちのために祈ってほしい。私の聖霊によって目が開かれるように……」(1996年11月27日)

この日は、祈り、沈黙、賛美、聖書と『神のうちの真のいのち』のメッセージからの黙想のひとときとなるでしょう。

この祈りの日は、イエスとマリアの二つの御心に多くの慰めをもたらし、世界のために多くの恵みを生み出すことでしょう。

以下のリンクをクリックしてご参加ください: https://ww3.tlig.org/en/live/

「神のうちの真のいのち」の読者から、一時間の聖体礼拝に参加するという反応は大きな驚きでした。下記は、アルファベット順に並べた世界44カ国からの何百人もの「イエスを礼拝する人々」についての報告です。

アフリカ、アルゼンチン、アラビア、アルメニア、オーストラリア、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブラジル、カナダ、中国、コロンビア、コンゴ、クロアチア、デンマーク、イギリス、フェロー諸島、フランス、ドイツ、ギリシャ、グリーンランド、イスラエル、インド、アイルランド、イタリア、レバノン、リベリア、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、フィリピン、ロシア、セントルシア、スコットランド、ソロモン諸島、スロバキア、スペイン、スウェーデン、スイス、シリア、タイ、ウガンダ、米国、ヴェニスエラ、ウェールズです。

アメリカ:ウラジーミル・ソローキン──ロシアを暴くロシア人作家

2022年5月16日 in お知らせ

先日のミサでパウロ神父が言及されたロシア人作家、ソローキン氏に関する記事の和訳です。

ロシアで最も有名な現代作家の一人であるウラジーミル・ソローキンは、ウラジーミル・プーチンを「怪物」と呼ぶことをためらわず、ウクライナにおける残酷な戦争について「自分の母親を殺すようなものだ」と例えた上で、その真実を広めた。開戦(2月24日)の三日前、彼は妻のイリーナと一緒に、現在住んでいるベルリンに「偶然」行ったことを告白している。4月16日、ニューヨーク・タイムズのアレクサンドラ・オルター記者が、「ツルゲーネフ、ゴーゴリ、ナボコフに匹敵するこの作家の姿と作品に、西側の人々を近づける」という目的で、同社でインタビューを行った。

ニューヨーク・タイムズの記事(英語)

ウクライナ戦争が続く中、ソローキンがロシアを「この国のソビエト史にすでにその悲劇的先例がある、軍国主義的で暴力主義的な政権の支配によって、ゆっくりと排水路に滑り落ちつつある帝国」として描いていることは特に注目されるところである。この記事の記者は、ソローキンは盲目的で無意味な軍事行動を批判しているだけではなく、彼が「セマンテック戦争/意味論的戦争」と呼ぶ、さらに深刻な点を批判していると述べた。これは、作家がロシア政府のプロパガンダの嘘に対して敢然と行う戦いである。この分野こそ、作家は「真実を攻撃する者」によって投げつけられた戦いに応じなければならないと信じているからだ。

ソローキンは、現在の戦争とそれに伴う残忍で野蛮な悲劇について、「人類そのものに『暴力に至る底なしの能力』が眠っているが(このことは、彼の以前のいくつかの著書にも取り上げられている)、特に今、ロシアで顕著に現れているのかもしれない」と指摘した。彼は『暴力が空気のように存在する、誰もがその空気を吸っている国で育ったこと』に言及した。彼の本にはなぜ暴力が多いのかと聞かれたら、自分は幼稚園の頃からこの暴力を肺に吸い込んできた、子供の頃から暴力に『漬け込まれてきた』からだと答えると。

このような作家の告白と誠実さは、彼の深い信仰によるものだろう。彼は政府批判、戦争批判をしたために、キリル総主教から罵倒されそうになったが、ジャーナリストによれば、ソローキンは「深い信仰を持っており」、逆説的に「隠者、あるいは賢者」に似ているという。例えば、サロフの聖セラフィム(1759-1833、1933年にロシア正教会により列聖)や、19世紀後半のロシアの『無名の巡礼者物語』に登場する「聖なる老人」などが挙げられる。

A・オルターによれば、「現在66歳のソローキンは、ウェーブのかかった髪と精神的な穏やかさで、まさに賢人を連想させ、その静かで内省的な話し方は、彼がその著書で容赦なく糾弾する『尊大で偏った態度』とは何がしか対照的である」という。

同時にこの作家は、ロシアの反体制派の古典的モデルからは逸脱している。というのも、記者が書いているように、「(彼の本を読むのは)『ある狂人の悪夢』に入り込むようなものである。しかしながら、1972年にロシアで生まれたアメリカ人の小説家、ガリー・シュテインガートによれば、「そうすること、つまり悪夢に言及することによってのみ、(ソローキンは)真実を表現するための正しい語彙を見出すことができた」のだと言う。

1991年の作品『Сердца четырех/四人の心臓』(Sierdca Czeturioch/Their Four Hearts)は、4人の典型的な主人公たちがグロテスクな罰に遭い、立方体に圧縮されて、人骨でいっぱいの湖に転がされるというものだ。2013年に出版された『テウリア』でも、主人公はケンタウロス、盗賊ロボット、人間の言葉を話す犬という、似たような概念がある。このように、全体主義へと急速に向かう現代ロシアの真実を作家は密かに伝えようとしたのだ。

不気味なグロテスクさのほかに、ソローキンの作品のもうひとつの特徴は、「体制に対する見事なまでの嘲笑」 である。ロシア系アメリカ人の作家で『ニューヨーカー』の編集者であるマーシャ・ゲッセンは、「(その卓越した見識眼で)彼はソ連体制の滑稽さ、不条理さを見抜き、同時にこの体制に立ち向かうこともまた滑稽で不条理な行為だと示すすべを知っていた」と述べている。1983年にフランスで出版された『オクゼリード Oczeried’』という作品の中で、何かのために長い行列に何時間も並んで、何のためかもわからないまま立ち話している人々を表現している。「私は、この別の一つの目標、つまりKGBがこの文章を差し止めないことを達成したかったのです」──と著者は説明した。この本は、ソ連が崩壊した後、ロシア国内にロシア語で出版されたので、彼は最終的に成功した。

ソローキンの作品のこの点について、もう一人の評者であるハーバード大学スラブ研究教授ナリマン・スカコフは、作家が行ったおそらく最も重要な「意味論的戦争」に注意を促している。「意味の分野はお前のものではない、お前に属してもいないと、この全体主義的な国家と体制に宣言している。彼は単に、これらの言葉の意味を非常に強力な方法で国家から取り上げたのである」──とスカコフは書いた。

21世紀初頭のこと、ソローキンは、プーチン政権下のロシアにおける人権攻撃の拡大と、同時に同国の孤立を目の当たりにした。これを「暴力的で中世的なロシアへの回帰」と解釈した。

このような観察から、彼は2006年に、彼の著書の中で最も政治的な『オプリチの日』を書くことになった。 彼は、いわゆるオプリチーナ (1565年から72年にかけてのロシア史における一時代、また当時の皇帝イヴァン4世が追求した政策)に言及した。オプリチニナの主な目的は、内部のあらゆる反対勢力を弾圧し、皇帝の権力を強化することであった。モスクワ国家の大部分をボヤールという支配階級の権力から切り離して、土地だけを残した。接収した土地は、彼とオプリチニキと呼ばれる彼の親衛隊の恐怖に直接さらされたのである。

プーチンのロシアを批判した本書について、ソローキンは「わずか数年前、私が現代のロシアはオプリチニナの匂いがすると書いたとき、多くの評論家は私は大げさだと思った。数年が経ち、その同じ批評家たちが私を笑わなくなったのは、同じ悪臭がついに彼らにも及んだからだ」と言った。

ロシアと世界の未来をどう見ているかという質問に対して、作家は「世界は予測不可能な方法で変化している」と答えた。彼の著作にはこのテーマを扱ったものが多く、特に最新作の『ドクターガリン』は、すでにパンデミックの真っただ中にあった2021年に書かれたものである。ソローキンは、「古典的で現実的な散文では、もはやこの『予測不可能な』世界を捉えることはできない」と強調する。「それは、すでに飛び去った鳥を撃つようなものです。だから、私は二つの光学に手を伸ばしたい。過去と未来の二つの望遠鏡で現実を見るのです」と言って、タイムズ誌との対談を締めくくった。

ウラジーミル・ソローキン 1955年8月7日、モスクワ近郊のビコフで生まれる。17歳のとき、雑誌『Zakadry nieftianikow』でデビュー。現在では、ヴィクトール・ペレーヴィン、ヴィクトール・エロフェーエフと並んで、 ロシアのポストモダンを代表する三人のうちの一人と見なされている。短編小説、映画脚本、ドラマ、小説を執筆。親プーチン派の組織「ゴーイング・トゥギャザー」は、作品にポルノ的な内容があると見て、彼の『青い鞍』をトイレの模型に投げ込んだし、『氷』の出版後、ファシズムの非難がこの作家に降り注いだ(青い目の金髪が小説内で特権的地位にあった)、彼の作品を非常に問題視する人も少なくない。だが彼の作品は、ポーランドを含む十数カ国語に翻訳され、成功を収めた。2022年3月、ロシア語を代表する作家たちとともに、ウクライナ戦争の真実をロシア国内で広めるよう、すべてのロシア語圏の人々に呼びかけるアピールに署名した。

J.J神父(カイ東京)/ニューヨーク