2005年シリア・ヨルダン・レバノン巡礼のレポート

+アヴェ・マリア!

「皆が一つになるように」ヨハネ17章

frjulian5月18日から28日までの「エキュメニカル巡礼」は、あっという間に過ぎ去り、参加者はそれぞれ自分の人生の道に戻って、楽しい巡礼団ではなく、個人の、寂しいか辛いか、人生の道を続けているでしょう。今回のヴァスーラ・リデンさんとご一緒できた「神のうちのまこと のいのち」の巡礼は、レバノン・シリア・ヨルダンのアラビアの三か国でしたが、レバノンだけが緑が豊かで、シリアとヨルダンは70%が砂漠でした。緑が非常に少なかったので、日本と比べるととても厳しい砂漠の世界を体験しました。バスで何時間も走っても日に焼かれている山、そして低い谷に所々緑の草や黄色いライ麦の小さい畑が見えました。そして所々に羊や山羊の群れが見えました。およそ300人の参加者が7台のバスに分かれて、2000年以上の歴史的な場所を通りながら、今まで生きてきた個人の狭い囲いから広い環境、全世界に広まっていく体験を深めていました。なぜなら、この300人の参加者の中には殆ど全世界の代表者が参加していたからです。オーストラリア、フィリピン、日本、韓国、タイ、インド、バングラデシュ、ヨーロッパ、南、中央、北アメリカ等、そしてイギリスやアイルランドからも参加者がいました。時の流れの中で段々心が近づき、親しくなって、そして祈り、食事、旅行を分かち合いながら、私たち皆が神の家族だという意識が浮かび、また深まってきました。私の考えではそれが一番素晴らしい体験でした。信頼のうちにお互いを受け入れて、主への同じ信仰に結び合って、また段々聖霊の愛の炎に心が溶け合って、一致しながら、深い喜びを味わうようになりました。他のメンバーが私より熱心に祈ったり、犠牲したりするのを見て、神の家族の素晴らしさを理解するようになりました。

それが表面的な一般の印象でしたが、そのうちにヴァスーラが神様からいただいた使命、つまりメッセージを通して全人類が一つになるようにという使命が目の前に実現されていたようでした。殆ど全ての宗教の代表者が一緒になって巡礼を続けましたが、友情の絆で深い祈りの体験の分かち合いによって、私たち皆が既に一致されているという感じでした。個人としては私はヴァスーラと出会いたかったのですが、10日間同じバスに乗っていましたので、本物だと毎日確認することが出来ました。現代に於ける神様から遣わされた者だと思います。これから毎日一層より熱心にメッセージを読まなければならないと感じました。

しかし、もし日本の「神のうちのまこと のいのち」がなかったら、私はこの巡礼に参加していなかったでしょう。日本の「神のうちのまこと のいのち」との出会いのお陰で、そして日本の巡礼団の為に、私も勇気を出して巡礼に参加を願いました。既にポーランドに戻っていましたが、懐かしい日本の「神のうちのまこと のいのち」のメンバーに是非逢いたかったので、初めてこのような巡礼に与りました。ベイルートに到着してから、海辺の昼食を懐かしい日本の兄弟姉妹とご一緒出来たことが最初のときから結び合いとなって、ずっと後の幸福な続きとなりました。日本語でのごミサも一回切りでしたが、インドの司教たちや他の国々の司祭や参加者がそのごミサに与っているのを見て、嬉しくなりました。最後の夜も反省会が出来て一致の深みや親しみを感じました。神に感謝! そしていつも見守ってくださるマリア様に感謝!

2005年6月2日 ワルシャワにて
ユリアン・ルジツキ神父