教皇フランシスコ「復活祭はキリストのものであり、私たちの暦に属するのではない」
2024年9月26日 in お知らせ
2025年にすべてのキリスト教徒が共に復活祭を祝う準備を進める中、教皇フランシスコは、キリスト教の最も重要な祝祭はキリストのものであり、私たちの地上の暦や計画に属するものではないと強調しました。
バチカン・ニュース、2024年9月19日
元記事:Pope Francis: Easter belongs to Christ, not our calendars
レポート:デビン・ワトキンス
教皇フランシスコは木曜日、さまざまなキリスト教宗派の信徒団体や運動を代表する「パスカ・トゥゲザー(Pasqua Together 過越を共にの意)2025」イニシアチブの代表者たちと会談しました。
2025年のカトリック教会の大聖年には、ユリウス暦とグレゴリウス暦が一致し、全てのキリスト教徒が同じ日に主の復活を祝うことになります。また2025年には、イエス・キリストの神性を明確にし、教会にニケア信条を与えた第一回の公会議(ニケア公会議)の1700周年を記念します。
教皇フランシスコは、準備されたスピーチの中で「パスカ・トゥゲザー」イニシアチブの活動を奨励し、この特別な機会を「無駄にしてはならない」と呼びかけました。
また教皇は、復活祭の日付が複数ある問題について解決を求められていることにも言及し、「この取り組みに献身する人々には、粘り強く、そして兄弟姉妹たちのさらなる分裂につながるようなことを避け、共通の合意を模索するためにあらゆる努力を払うように」励ましました。
そして、復活祭は私たちが主導して起こるものではなく、特定の暦に結び付けられたものでもないと指摘しました。
「復活祭が起こったのは、神が『その独り子をお与えになったほどに、世を愛された』からです。神の首位権を忘れてはなりません。神が先に出向かれた*こと、つまり、神が最初に歩み寄ってくださったことを忘れてはいけません」と語りました。
*訳注:ここで使われている「primerear」というスペイン語は、2014年10月29日のペトロ岡田大司教の説教によれば、教皇フランシスコによる造語で、「出向く」という意味だとのこと。
教皇はさらに、キリスト教徒が自分たちの計画や考え、暦、あるいは「自分たちの復活祭」に閉じこもることを避けるよう呼びかけました。「復活祭はキリストのものです!」と強調され、「私たちは、ますますキリストの弟子となる恵みを求め、キリストが私たちに進むべき道を示してくださるようにするべきです」と述べました。
教皇は最後に、キリスト教徒が共に考え、計画し、歩むことで、キリストを証しし、世界が信じるようになることを祈りました。
「今日もまた、平和の君に目を向け、主が私たちにその平和を与えてくださるよう祈りましょう」。