2024年12月

第13回超教派エジプト巡礼、ヴァスーラの閉会のスピーチ

2024年12月28日 in お知らせ

 
ヴァスーラは生前の37年の宣教活動で86カ国を訪れ、1173回の講演を行いました。デルコル神父が「空飛ぶ預言者」と呼んだゆえんです。

この動画は、おそらく公の最後のスピーチとなるであろう、2023年のエジプト巡礼の閉会スピーチです。差し迫るキリストの再臨、主の日(良心の照らし)についてはっきりと話しています。ヴァスーラは最後まで一切ぶれることなく、メッセージで言われていることをそのまま伝え続けました。

教皇フランシスコは木曜日、神学者のグループに対し、2025年にニカイア公会議1700周年を記念するためにトルコを訪問する計画を明らかにした

2024年12月25日 in お知らせ

バチカンで国際神学委員会のメンバーに話す教皇フランシスコ 2024年11月28日木曜日(バチカンメディア)

バチカンで国際神学委員会のメンバーに話す教皇フランシスコ 2024年11月28日木曜日(バチカンメディア)

2024年11月28日

CNAの記事を和訳

コンスタンティノープルの東方正教会総主教ヴァルソロメオス一世は、5月の記者団へのコメントで、教皇フランシスコが訪問する可能性に言及していた。そして9月には、2025年5月末に合同での訪問が行われる予定であることを確認した。

ニカイア公会議は西暦325年、古代ローマ帝国の都市ニカイアで開催された。この都市は現在のトルコ北西部、イスタンブールから約70マイルの距離にあるイズニクにあたる。

教皇フランシスコは11月28日、国際神学委員会のメンバーに「私はそこに行くつもりです」と語った。

ニカイア公会議は、「教会のみならず、全人類の歩みにおいても、ひとつのマイルストーンをなすものです。なぜなら、神の子であり、私たちのために、私たちの救いのために肉体をとられたイエスへの信仰が、現実の意味と全人類の運命を照らす光として、明確に定式化され、公に告白されたからです」と教皇は述べた。

教皇フランシスコはバチカンでの国際神学委員会の総会に出席し、「ニカイアで告白された信仰の現在的な意味」に関する文書の作成を会議に含めることが重要だと述べた。

「このような文書は、聖年において信者の信仰を養い、深める上で価値があるでしょう。また、イエスの姿を出発点として、キリストの人間性に触発された新しい文化的・社会的枠組みを構築するための洞察や考察を提供するものとなるでしょう」と教皇は述べた。

ニカイア公会議は、教会における最初の公会議であった。カトリック教会、東方正教会、東方諸教会、および初期の教会会議の有効性を認めるその他のキリスト教共同体によって受け入れられている。

カルケドン公会議(非カルケドン派正教会とローマ教会の分裂)よりも100年以上、東方正教会とローマ教会の分裂である大分裂よりも700年以上前の出来事である。

この公会議において、司教たちは御子が御父によって創造されたとするアリウス主義の異端を非難した。この異端を広めたことにより破門された司祭アリウスは、御子が御父と同じ永遠性を持つことを認めなかった。

教皇フランシスコは6月、コンスタンティノープル総主教庁の代表団との会合で、ヴァルトロメオス一世とともに、ニカイアでの重要な記念式典に出席することを「心から」希望していると述べた。

この旅行はまだバチカンによって確認されていないが、もしトルコへの旅行が実現すれば、教皇にとって多忙な聖年の最中に行われることになる。

「ニカイア公会議は、御子が御父と同一の本質を持つことを確認することで、重要な真理を示しています。それは、イエスにおいて神の顔を知り、同時に人間の顔も知ることができるということです。そして御子の中に自らを神の子どもとして、そして互いに兄弟であることを発見するのです」とフランシスコは木曜日に述べた。「キリストに根ざした兄弟愛は、私たちにとって根本的な倫理的課題となるのです」。

「今日のように、複雑でしばしば二極化された世界の中で、紛争や暴力が蔓延する悲劇的な状況においても、キリストにおいて明らかにされ、聖霊を通じて私たちに与えられる神の愛は、すべての人々に対して、兄弟愛を学び、正義と平和の建設者となるように呼びかけています」教皇は付け加えた。

また、国際神学委員会の神学者たちへの演説で、教皇は「シノドス性」の重要性にも触れた。

「今こそ、勇気ある一歩を踏み出す時です。それは、教会のあらゆる構成員を巻き込み、福音の核心に触発された、新しい、より創造的で大胆な宣教の段階に向けて、シノドスのプロセスを助け、奨励し、導く神学的考察であるシノドス性の神学を発展させることです」と述べた。

諸教会、復活祭の日付の統一を目指す

2024年12月24日 in お知らせ

今年の復活祭における全地総主教ヴァルソロメオス

今年の復活祭における全地総主教ヴァルソロメオス(ALAMY)

アンドレヤ・ボグダノフスキ 2024年12月13日

イギリスのChurchtimesの記事を和訳

ローマ・カトリック教会と東方正教会の指導者たちは、ニカイア公会議(第一回目の公会議)から1700年を迎えるこの機会に、復活祭の日付を統一することに前向きな姿勢を示している。

コンスタンチノープルのヴァルソロメオス総主教は、先週(12月19日)イスタンブールで行われた聖ニコラオスの祝日の奉神礼の後、カトリックと正教会の信者は、来年の復活祭の日付が「幸運にも一致」していることから、復活祭の日付について合意する「絶好の機会」を得たと語った。

ヴァルソロメオス総主教が「第一ニカイア公会議の教父たちの記憶をたたえるために、これ以上の方法はないと私たちは信じています。その他の功績もある中、彼らは統一された復活祭の日付について取り組みました」と語ったと、正教会のニュースサイト『Orthodox Times』の報道で引用されている。

総主教は「1700年経った今でもこの問題を議論していることは実に遺憾なことです」と述べ、英国国教会やプロテスタント教会もこれに倣うことを希望した。

先月末、教皇フランシスコは、西暦325年(訳注:325年5月20日から6月19日)に第一公会議が開かれたトルコのイズニクを訪問する意向を再確認した。これにより、この記念イベントが正教会とカトリックの関係において重要な節目となる可能性が出てきた。

「この合意は、復活祭を祝う日付にのみ関係するものであり、ローマ・カトリックの兄弟たちとの共同の奉神礼の実践を意味するものではありません。それは、私たちの教会間の教会的交わりを必要とするものであり、神学的対話の進展と重要なステップにもかかわらず、まだそれは達成されていません」と全地総主教は述べた。

2016年、カンタベリー大主教はカイロでコプト教皇タワドロス二世とこの問題について会談し、今後5年から10年以内に日付の統一に達する可能性があると述べた。カンタベリー大主教は当時、記者団に対し、英国国教会としては、復活祭を四月の第二日曜日か第三日曜日のいずれかに祝うことは容認できると述べた。

主の御降誕おめでとうございます!

2024年12月24日 in お知らせ

VIENNA, AUSTRIA – DECEMBER 17, 2014: The Nativity paint in presbytery of Salesianerkirche church by Giovanni Antonio Pellegrini (1725-1727).

YouTubeの「神のうちの真のいのち」朗読チャンネル

2024年12月23日 in お知らせ

ご協力くださる方のご尽力により、YouTube上で「神のうちの真のいのち」の朗読チャンネルが立ち上げられました。
メッセージを朗読で聞きたいという方の希望は以前から伺っておりましたが、働き手が少ない中で、そこまで手が回らないという状況でした。

神様がこのような形で助けてくださったことに深く感謝したいと思います。

以下からお聞きください。

「神のうちの真のいのち」朗読チャンネル

「唯一の主の復活という唯一無二の出来事を別々に祝うことは、実に不名誉なことです!」

2024年12月14日 in お知らせ

Orthodox Timesの記事より

2024年4月、ヴァルソロメオス全地総主教の説教より

「この日、正教徒ではない私たちのキリスト者である兄弟姉妹が、死者の中からの主の復活を記念し、聖なる復活祭を祝っているように、復活の永遠のメッセージは、これまで以上に深く響いています。私たちはすでに、聖なる偉大なキリスト教会と総主教の心からのお祝いをお伝えするために、ここにおられるすべての教派のキリスト教の共同体に使節を送っています。

また、この立場から、今日、復活祭を祝う世界中のすべてのキリスト者に、心からの愛の挨拶を申し上げます。来年の復活祭が単なる偶然の出来事ではなく、むしろ東方キリスト教と西方キリスト教の双方による統一された復活祭の祝祭の始まりとなるよう、栄光の主にお願いいたします。

この願いは、ニカイアにおける最初の公会議の開催を記念するために2025年に予定されている1700年祭に照らして特に重要です。その重要な議論の中に、復活祭のための共通の時間の枠組みを設けるという問題がありました。双方に好意と意欲があるので、私たちは楽観視しています。なぜなら、唯一の主の復活という唯一無二の出来事を別々に祝うことは、実に不名誉なことだからです!」

一致への道、教皇フランシスコ、ニカイア公会議1700周年をカトリックと正教会が合同で祝うことを提案

2024年12月1日 in お知らせ

AC・ウィマー/ローマ・ニュースルーム、2024年11月30日午前8時10分

教皇フランシスコは、コンスタンティノープルのヴァルソロメオス全地総主教に宛てた個人的な書簡の中で、ニカイア公会議1700周年を正教会の指導者たちと共に祝うことを提案した。

この書簡は、キリスト教一致推進評議会議長のクルト・コッホ枢機卿が、正教会の守護聖人の祝祭のためにイスタンブールを訪問した際に届けたもので、バチカンはこれを土曜日に公開した。

「間近に迫ったニカイア公会議の1700周年は、父と子と聖霊の名によって洗礼を受けたすべての人々の間にすでに存在し、深まりつつある交わりを証言する新たな機会となるでしょう」と、11月30日付のメッセージでフランシスコは記している。

教皇は、第二バチカン公会議の「エキュメニズムに関する教令 Unitatis Redintegratio」によって、カトリック教会が教会一致運動への正式な参加を決定してから六十年が経過したことに言及し、この間の進展を認めつつ、未来の一致への可能性についても期待を示した。

写真:2024年10月10日木曜日、バチカン市国の報道官室で記者団に話すクルト・コッホ枢機卿 Daniel Ibañez/CNA

11月21日、この記念についてEWTNニュースの取材に応じたコッホ枢機卿は、一致への努力は「イエス・キリストにおける自己啓示の最も深い核心」に焦点を当てるべきだと強調した。

スイス人枢機卿はまた、「血のエキュメニズム」と呼ばれるものについても触れ、「キリスト教徒が迫害されるのは、カトリック、ルーテル派、聖公会だからではなく、キリスト教徒だからなのです」と指摘した。

戦争の時代における平和の構築

第二バチカン公会議以降に達成された「新たな兄弟愛」を祝う一方で、教皇フランシスコは完全な交わり、特に「一つの聖体の杯を分かち合う」ことこそが、いまだ達成されていない目標であると指摘した。

また、教皇は現代の世界情勢に触れ、特にウクライナ、パレスチナ、イスラエル、レバノンの紛争を挙げて、エキュメニカルな努力が平和構築に寄与する可能性を強調しました。「キリスト教徒が生きる兄弟愛とその証しは、戦争と暴力に苦しむ世界へのメッセージともなるでしょう」と語りました。

現代の世界的な緊張関係について鋭い洞察を示した教皇は、エキュメニカルな取り組みを平和の構築と関連付けた。

教皇は「キリスト教徒が実践し、それを証しする兄弟愛は、戦争と暴力に苦しむ世界へのメッセージにもなるでしょう」記し、特にウクライナ、パレスチナ、イスラエル、レバノンに言及した。

教皇は、十月に開催されたシノダリティに関するシノドスに正教会代表が参加したことを評価した。

ローマとコンスタンティノープル間の代表団の伝統的な交流は年に二回行われ、カトリックの代表団は11月30日の聖アンドレイの祝祭のためにイスタンブールを訪れ、正教の代表団は6月29日の聖ペテロと聖パウロの祝祭のためにローマを訪れる。

今年のカトリック代表団は、コッホ枢機卿が率い、フラビオ・パーチェ大司教(事務局長)、アンドレア・パルミエリ司教(次官)、マレック・ソルチンスキ大司教(駐トルコ教皇大使)が同行した。

代表団は、ファナールにある聖ゲオルギオス総主教座教会での聖体礼儀に参加し、カトリック教会との関係を担当するシノドス委員会と協議を行った。

CNAの記事より和訳