諸教会、復活祭の日付の統一を目指す
2024年12月24日 お知らせ
アンドレヤ・ボグダノフスキ 2024年12月13日
イギリスのChurchtimesの記事を和訳
ローマ・カトリック教会と東方正教会の指導者たちは、ニカイア公会議(第一回目の公会議)から1700年を迎えるこの機会に、復活祭の日付を統一することに前向きな姿勢を示している。
コンスタンチノープルのヴァルソロメオス総主教は、先週(12月19日)イスタンブールで行われた聖ニコラオスの祝日の奉神礼の後、カトリックと正教会の信者は、来年の復活祭の日付が「幸運にも一致」していることから、復活祭の日付について合意する「絶好の機会」を得たと語った。
ヴァルソロメオス総主教が「第一ニカイア公会議の教父たちの記憶をたたえるために、これ以上の方法はないと私たちは信じています。その他の功績もある中、彼らは統一された復活祭の日付について取り組みました」と語ったと、正教会のニュースサイト『Orthodox Times』の報道で引用されている。
総主教は「1700年経った今でもこの問題を議論していることは実に遺憾なことです」と述べ、英国国教会やプロテスタント教会もこれに倣うことを希望した。
先月末、教皇フランシスコは、西暦325年(訳注:325年5月20日から6月19日)に第一公会議が開かれたトルコのイズニクを訪問する意向を再確認した。これにより、この記念イベントが正教会とカトリックの関係において重要な節目となる可能性が出てきた。
「この合意は、復活祭を祝う日付にのみ関係するものであり、ローマ・カトリックの兄弟たちとの共同の奉神礼の実践を意味するものではありません。それは、私たちの教会間の教会的交わりを必要とするものであり、神学的対話の進展と重要なステップにもかかわらず、まだそれは達成されていません」と全地総主教は述べた。
2016年、カンタベリー大主教はカイロでコプト教皇タワドロス二世とこの問題について会談し、今後5年から10年以内に日付の統一に達する可能性があると述べた。カンタベリー大主教は当時、記者団に対し、英国国教会としては、復活祭を四月の第二日曜日か第三日曜日のいずれかに祝うことは容認できると述べた。