2025年1月29日

同じ名を持つエジプトの二人の総主教の歴史的な出会い

2025年1月29日 in お知らせ

2023年9月にエジプトで行われた「神のうちの真のいのち」国際超教派巡礼に参加した方々にとって喜ばしいニュースがあります。

2025年初頭、コプト正教会のタワドロス二世教皇が、アレクサンドリアのギリシャ正教総主教セオドロス二世を歴史的に訪問されました。

 
両総主教は、2023年9月24日(日)、カイロにて「神のうちの真のいのち」の巡礼団をそれぞれ歓迎するという名誉を授けてくださいました。

◆タワドロス二世

ヴァスーラとタワドロス二世教皇  2023年エジプト巡礼

・アレクサンドリアのコプト正教会の第118代教皇であり、アフリカ全域および聖マルコの座の総主教
・2012年11月4日より、聖マルコの座の教皇として奉仕
・1952年にエジプトのアル・マンスーラで生まれ、本名はワギ・スブヒ・バキ・スレイマン
・1988年7月に修道士となり、「タワドロス تواضروس(アラビア語で「神の賜物」を意味する)」という修道名を受ける
・コプト正教会は、「カルケドン公会議以前の独立した教会(非カルケドン派)」であり、世界で約1500万人〜2000万人の信者を持つ
その最高指導者である教皇は「アレクサンドリア教皇および聖マルコの宣教総主教」の称号を持ち、カイロに居住する
・2013年5月10日、コプト正教会の司教団と共にバチカンで教皇フランシスコと会談
・2014年5月、タワドロス二世は教皇フランシスコに書簡を送り、すべてのキリスト教徒が復活祭を統一した日付で祝うことを提案

◆セオドロス二世

巡礼団とセオドロス二世猊下 2023年エジプト巡礼

・現在のアレクサンドリアのギリシャ正教総主教
・1954年11月25日、ギリシャ・クレタ島に生まれ、本名はニコラオス・ホレフタキス
・2004年10月9日、聖シノド(アレクサンドリア総主教庁の最高評議会)によって全会一致で選出。これは、前任のペトロス七世総主教の悲劇的な死去に伴うものだった

◆神の摂理による「セオドロス二世」という名の一致

実は、コプト正教会のタワドロス二世は、1988年に修道名として「タワドロス(ギリシャ語のセオドロス Θεόδωρος と同じ名前)」を受けており、彼が2012年に教皇に選出される前から、この名を持っていました。一方、ギリシャ正教のアレクサンドリア総主教セオドロス二世は、2004年に総主教として選ばれています。

この偶然とも思える「セオドロス二世」という名の一致は、神の摂理が働いている証であり、教会の一致の緊急性を私たちに強く感じさせるものです。

この最近の接近は、まさに歴史的な出来事であり、神に感謝を捧げます(Deo gratias)。

キリストのうちに
ルシアン・ロンバール