ヴァスーラの最後の証し
2025年3月19日 お知らせ
2024年4月、ヴァスーラは私を彼女のギリシャの自宅に数日間招待してくれました。私は喜んでその誘いを受け入れ、ロードス島に行きました。私がそこにいる間、ポルトガル語を話すグループからヴァスーラに電話がかかってきました。ポルトガル人とブラジル人数名で構成されたグループで、彼らはクルーズ船でロードス島に短時間立ち寄る予定でした。彼らはヴァスーラに、船上で昼食を共にして、彼女の経験を短い証しとして分かち合ってほしいと頼みました。
私たちはすぐに、彼女の自宅にあったポルトガル語の書籍を全部──かなりの数でしたが──を袋に詰め、ヴァスーラが彼らと会うことができるよう、港へ向かいました。グループのガイドがクルーズ船の外で私たちを迎えましたが、残念ながら、ヴァスーラが船に乗り込む許可を得ることができなかったと告げられました。いずれにせよ、音楽が騒がしく鳴っている部屋で証しをするのは難しかったでしょう。そこでヴァスーラは、もし彼らが興味があるなら、彼女の自宅に来てもいいと伝えました。彼らは大喜びし、その提案を受け入れました。
少しして、タクシーの列がヴァスーラの自宅に到着しました。そこで彼女は、美しく家庭的な雰囲気の中で証しをしました。彼らは皆、真剣に耳を傾け、ガイドが彼女の証言を通訳しました。ヴァスーラはいつでも、私たちの主が求めることを分かち合う準備ができていました。彼女は自身の経験がどのように始まったのかを説明し、「神のうちの真のいのち」のメッセージの多くのテーマを明らかにしました。彼らはヴァスーラの話に引き込まれ、深く心を動かされました。
彼らの限られた時間が終わりを迎え、グループはまもなく出航するクルーズ船に戻らなければなりませんでした。私たちが贈り物として渡した本を手に、彼らは去っていきました。それは彼ら自身のためだけでなく、来られなかった同行者たちのためでもありました。自宅に残った私たちは、主がどのように働かれるのか、そしてヴァスーラが知らないうちに証しの機会を整えられたことに驚嘆しました。これがヴァスーラによる最後の証しとなりました。
テレザ・ペリ