世界中のベス・ミリアムの中でも、シリアのホムスにあるベス・ミリアムは最も厳しい状況の中で活動しています。このベス・ミリアムは2011年の夏に設立され、貧しい家庭への食料支援と援助を開始しました。
設立当初は、毎月食料を提供するだけでなく、子供たちへの学用品、冬の衣類、そして医薬品の支援も行っていました。
戦争の影響と活動の継続
しかし、2011年末にシリア内戦が勃発しました。それにもかかわらず、ボランティアたちは戦争の恐怖に直面する人々に慰めを与え、支援活動を継続することを決意しました。そして神の恵みにより、ベス・ミリアムの活動は続けられました。
2012年初頭、戦争はさらに激化し、人々は職を失い、安全な生活を送ることが難しくなりました。状況はますます悪化し、貧しい人々はさらに困窮するようになりました。
多くのキリスト教徒の家族が家を追われ、一部はより安全な場所へ避難し、他の家族は修道院や学校の避難施設に身を寄せることを余儀なくされました。この国が苦境に立たされていた時期、ベス・ミリアムの運営者とボランティアたちは信じられない偉業を成し遂げました。
彼らはかつて支援していた家族の避難先を突き止め、危険を顧みず、戦闘地域を通って支援を届け続けました。
2013年以降の活動と現在の状況
2013年になると、ベス・ミリアムの活動は次第に安定し、さらに多くの支援が加わるようになりました。
その中でも特に重要なのは霊的な支援でした。ボランティアたちは、苦しんでいる人々を励ます言葉をかけ、また、かつて支援していた家族に「神のうちの真のいのち」の霊性を紹介しました。
至聖なるテオトコス(聖母マリア)の恵みによって、このミッションは非常に困難な状況の中でも、継続的に成功を収めています。ボランティアたちは極めて危険な状況下で働きながらも、活動を止めることはありませんでした。
しかしながら、貧困層の数は急速に増加し、現在では貧困ライン以下の人々の割合がさらに高まっています。昨年、ベス・ミリアムは合計150世帯に食料支援を提供しました。これは3つのグループ(50世帯ずつ)に分け、月に1回ずつ支援を行う形です。
ベス・ミリアムのために働くすべての人々、そして多くの貧しい人々に必要なものを提供する支援者に、神の祝福がありますように。