日本より愛を込めて インドの浄水プラント事業

「神のうちの真のいのち」マガジン 2018年9月号より

カトリック教会のグントゥール大司教区は、インドのアーンドラ・プラデーシュ州にあり、南東地区に位置しています。

ジョージ・プリパティ神父

ジョージ・プリパティ神父はこの教区の教区司祭であり、3つの村の世話をしています。それぞれの村に教会があります。チナカカニ村の聖ヨセフ・カトリック教会(主要な教会)には約350家族、ヴェニガンドラ村の王であるキリスト教会には約150家族、カザ村の聖イグナチオ・ロヨラ教会には約85家族が所属しています。これらの3つの教会で一つの小教区を構成しています。ジョージ神父はこれらの村のカトリック信徒の共同体を、現地の長老たちの協力を得つつ、一人で司牧しておられます。

これらの村の人々は主に農家であり、よく知られるとおり、インドにおける農家の状況は悲惨なものです。彼らは「カーストの低い」者と見なされ、不公正にも社会から取り残され、なおざりにされ、生活必需品ですら剥奪されているのです。

カザ村は地元当局に放棄されたため、最悪の影響を被っています。地下水は汚染され、水の摂取を直接の原因とした病気の蔓延や、死者が出るまでに至っています1。状況が悪化したため、ジョージ神父はあらゆる支援先を探しました。ジョージ神父はフェイスブック上で多くの「神のうちの真のいのち」の人々に出会い、やりとりをしました。それぞれに手紙を書き、彼らの村の悲惨な状況について説明しました。

ジョージ神父からこの手紙を受け取った菅原さん(「神のうちの真のいのち」日本連絡役)は心を動かされ、フェイスブックのメッセンジャーを通じて応じ、この件についてさらに明確に理解するためにやりとりをしました。

この間にも、ジョージ神父は解決する方法を探し、地元で調達できる適切な浄水プラントを見つけ、プラント本体と設置費用、プラントを収める建物の建設費用、付属品等を含め、9千ドル(約100万円)の見積もりを受け取りました。これは地下水を浄化して村人たちにきれいな水を配給するものです。

菅原さんはこの人々を支援するべきだと強く感じ、「神のうちの真のいのち」の他の読者の方々の協力を得て、この費用をまかなうことを請け負いました。

菅原さんはここで「神のうちの真のいのち」インドの連絡役であるアグネッロ・フェルナンデスに連絡を取り、この状況について知らせました。同時に、ベス・ミリアムのまとめ役であるハイジ・キールさんにも連絡を取り、状況を伝え、ベス・ミリアムでも費用の一部を支援できないか検討を依頼しました。

菅原さん、ハイジさん、アグネッロの間で、この件の実現可能性とベストな方法について検討されました。そこでアグネッロが準備のため現地を視察し、レポートを書くべきだということが決定しました。ベス・ミリアムとして支援するためには、まずジョージ神父が祈りの集いを登録する必要があり、その集いの下でベス・ミリアムを財団に登録しなければなりません。

アグネッロのグントゥール市訪問に先立って、二ヶ月前に、「神のうちの真のいのち」ムンバイからジョージ神父に宛てて、「神のうちの真のいのち」の書籍の全セットが送られました。メッセージ全巻、ヴァスーラのDVDやCD、祈りの集いのガイドライン、イエスのみ顔のご絵や祈りのカード等です。ジョージ神父が「神のうちの真のいのち」をよく理解するためです。

アグネッロがグントゥール市を訪問するのにベストな日は、2018年6月19日だということが決定し、二日間にわたる「神のうちの真のいのち」の証しの集いが計画されました。

最初の集いは6月20日早朝、チナカカニ村の聖ヨセフ教会で行われました。同村から150人ほどが参加し、男性は仕事に出ていたため、ほとんどが婦人たちでした。英語を話す人々は僅かしかいないため、アグネッロが「神のうちの真のいのち」について、神がヴァスーラ・リデンに与えられたメッセージについて話し、ジョージ神父がテルグ語に翻訳しました。人々はもっと知りたいという熱意を示し、彼らの喜びは明白でした。彼らの敬虔さと謙遜は、アグネッロにとって、謙虚にさせられる経験でした。

それから、アグネッロは祈りの集いのガイドラインの正しい使い方を教えました。英語が読める人にはガイドラインの小冊子を差し上げました。ムンバイのグループより、額縁に入れたイエスのご絵を送ってあり、これは祝福されて、祈りの集いを始めるにあたって、祭壇に置かれました。ご絵に向かって多くの意向が祈られ、それはとても平和で霊に満ちた、非常に美しい祈りの場となりました。聖書の朗読は箴言5章、メッセージの朗読は1989年10月12日でした。ジョージ神父がこの朗読に関してコメントしてくれました。神父は、祈りの集いのガイドラインの翻訳を始めたいと言ってくださいました。約120人が集いを作るために登録し、教会で月に2回集いを行いたいとのことでした。

彼らはベス・ミリアムについて、設立のためには、祈りの集いから一般信徒の世話役がいなければならないということを知りました。ジョージ神父はすぐに世話役の人選を行うと言ってくれました。

その後夕方になって、信徒たち全員が教会に集まり、ミサを献げました。それは教会の長老の一人であるジェズ・ダス夫妻の結婚式でしたが、説教の最中、神父は私を招き、「神のうちの真のいのち」がどれほど私を霊的に変容させ、私の人生に影響を与えたかについて証しするように求めました。アグネッロは、「神のうちの真のいのち」が神との関係をどれほど発展させたかについて要約しました。一人の霊魂が完全に明け渡し、これによって神の平和と喜びに満たされ、まことの心の回心が起こります。そして必然的に、道であり、真理であり、いのちであるイエスの足跡をたどるようになり、天の父へと導かれるのです。

困難にも拘わらず、この単純で正直な人々が喜んでいるのを見ることができます。彼らはまた来てくれるように私に尋ねました。その後、結婚式のお祝いの中で、ジェズ夫妻のご自宅で夕食に招かれました。

21日の翌朝、ジョージ神父はヴェニガンドラ村の王であるキリスト教会での集会を準備していました。この村からは、120人ほどが参加しました。ここでも英語を話す人が少ないため、ジェズ氏が通訳を務めてくれました。私は「神のうちの真のいのち」とヴァスーラに与えられたメッセージについて話し、メッセージを世界の四隅にまで知らせるためのヴァスーラの世界的な宣教について要約しました。すると、ジョージ神父はテルグ語で、この困難な時には、キリスト者の一致と心の変化が必要であることを説明し、これを発展させました。

祈りのカードが配布され、アグネッロは村人たちにイエスの御顔のご絵を差し上げました。ガイドラインの使い方を伝えた後、祈りの集いを始めました。聖書の朗読は詩編119・1-35、メッセージは1992年2月11日です。ジョージ神父は二つの朗読を素晴らしいやり方で解釈しました。他の村でも、証しによって人々の心は動かされ、「神のうちの真のいのち」についてもっと知りたいから、また来て欲しいと求められました。

この村からは85人が集いのために登録し、ジョージ神父がすぐに世話役を指名してくれることになっています。彼らも集いを月に2回行うということでした。ジョージ神父はこの祈りをテルグ語に翻訳すると請け負ってくれ、必要な手続きを経た後、これを公式に出版する予定です。アグネッロは参加してくれた人々に感謝し、非常に大きな困難に直面したとしても、主に信頼し続けるように励ましました。

アグネッロと何人かの客人たちが村の長老の家での昼食に招かれ、その後、ヴェニガンドラ村から数キロの所にあるカザ村の聖イグナチオ・ロヨラ教会へと移動しました。

カザ村の人々は最も苦しんでいます。彼らは緊急の支援を必要としています。多くが病気となり、障がいを抱え、地元政府に放棄され、なおざりにされているのです。他の何よりも、彼らは健康を改善するためにきれいな水を必要としています。上記で説明した、ジョージ神父が浄水プラントを建設することになっているのがこの村です。この村で、プラントを設置するための建物が建設されます。

夕方になり、ムンバイへ出発する前、アグネッロとジョージ神父は、祈りの集いを発展させ、小教区の3つの集落のうち、2つの村(チナカカニとヴェニガンドラ)に、2つのベス・ミリアムを作るという将来の計画について話し合いました。

それぞれのベス・ミリアムは週一回、各場所で50人に食事を提供すると決められました。ある女性が食事を準備します。ごはんとダール(レンズ豆のカレー)と野菜です。費用は一人あたり75ルピー(約121円)で、一つの村で1回分が3,750ルピー(約6千円)、一つの村で一月分が1万5千ルピー(約2万4千円)、二つの村で合計一月3万ルピー(4万8千円)ということになります。

それぞれの村で、女性たちは一緒に食事を準備し、男性たちが貧しい人々に配食することで合意しました。

ジョージ神父は、少なくとも最初の半年はこの計画のために資金的な支援が必要であり、一度軌道に乗ってしまえば、大司教区からの支援を要請することができると示してくれました。素晴らしいことに、この手紙を書いている時点(2018年8月)で、カザの村人たちは、新しく設置された水浄化プラントからきれいな浄化された水を受け取っていると知らされています。

設置された浄水プラント

初めてのきれいな水をくみ出す婦人

落成式に参加する地元の婦人たちと子どもたち

これを可能にしてくれた菅原さんと「神のうちの真のいのち」のチームの寛大さに、大いに感謝します。事前に予想できなかった追加の費用を合わせた事業全体の最終的な費用は、1万668ドル(約120万円)となり、すべて、「神のうちの真のいのち」日本から支払われました。

「神のうちの真のいのち」の世界の全共同体に向けて、これらの貧しい人々に配給された緊急支援の費用を払い戻すように支援が求められています2

現在、ジョージ神父はアグネッロと頻繁に連絡を取りつつ、祈りの集いとベス・ミリアムの創設のために働いておられます。

アグネッロ・フェルナンデス
インドの各国連絡役
2018年8月20日

  1. 神父の手紙によれば、ひと月に5人の子どもが死亡したということです。
  2. 日本側としては、献金を払い戻すのは現実的でなく、当初の趣旨にもそぐわないと考えますので、全世界から集められたこの献金は、この村の人々のさらなる支援のために使いたいと考えています。

    具体的には、プラントを稼働させるためのメインテナンス費用、エンジニアの給料、他の村に水を運ぶための運送費用などです。現時点で、神父は水を配給する人々から代金を徴収していませんが、最初の一月で約5-6万円の維持費がかかったそうです。また、今回設立されるベス・ミリアムの費用に宛てるのも適切と思われます。