ロスヴィータからの手紙

ロスヴィータからの手紙

2008年4月、正教会の教会暦の受難週(聖週間)に「神のうちのまこと のいのち」の黙想会がエジプトのアレクサンドリアで行われました。以下の手紙は、この黙想会が終わった直後、参加したドイツのオーガナイザー、ロスヴィータさんからジョン・アバートン神父のもとに送られたものです。

ロスヴィータからの手紙
「神のうちのまこと のいのち」マガジン 2008年7月号より

親愛なるアバートン神父様

無事にお帰りになられたことと存じます。次号のマガジンに掲載するかもしれないとのことで、神父様はアレクサンドリアの若いイスラム女性のことを書くようにと私に頼まれました。

それは聖土曜日、ハイジと私がコンピューターを使うためにシェラトン・ホテルのオフィスへ行ったときのことです。私たちを助けてくれていた一人の若い女性が、私たちがどこから来た者で、どんなグループなのか、キリスト教徒かどうかに関心を持っていました。彼女は自分もキリスト教徒の友人と一緒に、ときどきコプト正教の礼拝に参加したいと思っている、と私たちに教えてくれました。彼女がキリスト教に関心を持っていると知って、私たちは「神のうちのまこと のいのち」とこの黙想会について、そしてヴァスーラについて話しはじめました。彼女の心がますます惹きつけられている様子を見て、ハイジはメッセージの本を取ってくるために、私たちの宿泊する部屋へと駆け込みました。適当にページを開くように言ったところ、彼女は本を開き、あっけにとられて私たちを見ました。「神がほんとうに私たちに話しかけておられる!! なんてことなの!」

私たちは彼女に最初のページを見せました。彼女がそれを大声で読むと、突然涙があふれ出てきました。彼女は涙を止めることができませんでした。「私は、これは神が本当に私に話しかけてくださっているのだと感じます。このメッセージを受けている女性はあなたたちと一緒ですか? 彼女に会うことができますか?」私たちは夕食時に彼女を食堂に連れて行き、ヴァスーラに会わせました。彼女はとても感動してまた泣き始めました。私たちはすべてのメッセージが入った本を買い、彼女へのプレゼントにしました。彼女はとても喜びました。私たちはEメールアドレスを交換しました。この道(キリストを信じること)をたどることは、彼女の人生に大きな危険をもたらすことともなります。それゆえ、主が彼女をその英知のうちに導かれ、お守りくださいますように。私は彼女のために祈っていますが、彼女のために祈りたいという方のために、彼女の名前はナエル(Naher)と言います。私はシスター・カリーナ(私たちのベス・ミリアムの面倒を見ている方です)から、エジプトではキリスト教徒は大きな圧力下にあり、迫害されていると教わりました。

私がイスラムの若い女性とふれ合い寄り添うことを、主はお喜びになられるようです。私はすでに改宗した二人の若いイスラム女性(イランとアフガニスタンからの)の代母で、彼女たちはいまカトリック教会の信徒です。私はこれを大いなる栄誉であると同時に、大きな責任と捉えています。私が主に立ち戻ったのはわずか6年前のことで、いまだ学んでいる身であり、まったくそれに価する者ではありませんが、それでもこのことを受け入れています。

私には主からもう一つの素晴らしい贈り物が与えられました。ある金曜日の朝、私は聖ジョージ教会に戻りたいという深い望みを持ちました。この教会は人々で一杯になっていましたが、そこで私はアレクサンドリアの愛すべき総主教様にふたたびお会いすることができました。それは二組の合唱団を伴った荘厳な儀式でしたが、一方はギリシャの聖歌隊、もう一方はロシアの男声聖歌隊でした──一致の、もうひとつの小さなステップです。

クリストス・アネスティ(キリストは復活された)!!!

キリストのうちに
ロスヴィータ