ドム・ジョアン・エヴァンジェリスタ・マルティンス・テハ名誉補佐司教

ドム・ジョアン・エヴァンジェリスタ・マルティンス・テハ名誉補佐司教様が、2022年3月11日に97歳で帰天されました。

司教様は著名な聖書学者であり、世界各地を旅して働きましたが、その中のいくつかの国で220点以上の著作を発表しました。その中でも、ローマでは10年間、「オッセルバトーレ・ロマーノ」(ローマ教皇庁の半公式の新聞)に勤務し、当時のローマ教皇、ヨハネ・パウロ二世とベネディクト十六世に仕えました。ドム・テハ司教様は、ヴァスーラと「神のうちの真のいのち」のメッセージを長年にわたって支持してきました。実際、彼はすべてのメッセージを4回読んだと証言し、その中に神学的な間違いはなかったと証言しています。司教がローマにいた時、1995年の通達(ヴァスーラの著作の内容と個人的状況に疑問を呈した)についてラッツィンガー枢機卿と話したところ、枢機卿はその状況について、司教を安心させてくれたといいます。

数年前、司教様は次のような証言をしています。

「ドム・マルセロ司教と共同司式したミサの中で、ヴァスーラは私に聖マルコの福音書を読むように求めました。それは第1章21節から28節まででした。イエスは悪魔つきと対峙されます。悪魔がイエスに質問し始めると、イエスは悪魔に厳しく命じられます。『黙れ。この人から出て行け!』。これを読んだ瞬間、ミサが行われていた体育館のギャラリーにいた一人の男性が大声で叫び始めたのです。『出て行かねえぞ!』私は朗読を止めました。皆が恐れをなして、「主の祈り」を祈り始めました。しかし、憑りつかれた男性の声は際立っていました。その場にいた人々は、叫び続けながらギャラリーの3階に駆け上がろうとする、この憑りつかれた男性を取り押さえなければなりませんでした。

男性の声は次第に落ち着いてきました。私は福音書を読み終え、ミサを続けました。ミサが終わると、このかわいそうな友人は完全に意識が戻り、幸福そうに、ヴァスーラの足元に行ってひざまずきました。彼は終始、自分に一体何が起こったのかと聞いていました。何も覚えていなかったのです。そしてヴァスーラに、按手して祈ってくれるように頼みました。男性はこう言いました。自分が生まれた時、父親が自分をサタンに捧げてしまったのだと。そのために、彼の人生は地獄のようなものになったと。ヴァスーラの存在によって、彼は初めてサタンの束縛から解放されたと感じたと。

TLIG Magazine Issue 51 P19より和訳