聖ヨハネ二十三世「わが祈りの日々」より

1962年5月31日

新たな聖霊降臨をこい願う

尊敬おく能わざる兄弟たちよ、私は胸さわぎをおさえつつ前途をながめ、諸君も私の心配をわかってくれることを知っている。時至れば、社会的分野をもふくめて教会生活の全領域に、公会議で決定されたことをすべて適用し、しかも公会議の決議にそって心をひらきすすんでそれを実現しなければならない。実際非常に重要なこういう仕事は、司教らが健全な教えを宣べ、公会議決議徹底に全力をあぐべきことを要求する。これを達成するには、聖職者や修道者の助力も求めなければならないし、また各自の任務や能力に応じて一般信徒の協力も仰がねぱならない。すべての信者が公会議の宿題に、心の広い忠実な答えを与えることが、すべての人の共通の仕事とならなければならない。

そうすればきっと、熱望している「新たな聖霊降臨」がひらめき、それはより大きな霊能で教会をみたし、教会の慈母的配慮や救いをもたらす力をあらゆる活動分野においていっそう有効に発揮させるであろう。かくして地上のキリストのくには、新たに興起されるであろう。またこうして、全能の神の至上権において、人間間の愛の結東において、人間の救いという福音は、全地に声高に明朗に反響するであろうし、この世で善意の人々に約東された平和も新たに強化されるであろう。

1962年12月8日の挨拶