10月17日(火)平和を求める祈りと断食への呼びかけ

2023年10月16日 お知らせ

平和を求める祈りと断食への呼びかけ

エルサレムのラテン総大司教のウェブサイトの原文

「神は無秩序の神ではなく、平和の神だからです」(一コリント14・33)

親愛なる兄弟姉妹の皆さん、

主が本当に御自身の平安を私たちに与えてくださいますように!

今起こっていることに対する苦悩と落胆は甚大です。またしても、私たちは政治的・軍事的危機のただ中にいます。前例のない暴力の海に私たちはいきなり投げ込まれてしまいました。憎しみは、残念ながらすでにあまりにも長い年月で経験済みですが、さらに増大し、それに伴う暴力の連鎖はさらなる破壊を生み出すだでしょう。すべてが死を物語っているようです。

しかし、この悲しみと落胆の時に、私たちは無力なままでいたくはありません。死とその棘(一コリ15・55)が私たちの耳に入ってくる唯一の言葉になることを許してはなりません。

だからこそ私たちは祈る必要がある、父である神に心を向ける必要があると感じています。祈りと執り成しの内に御父に心を向け、この苦悶の中で神に叫びの声を上げて懇願するのです。このようにしてのみ、私たちはこの困難な時を耐えるために必要な力と平静を引き出すことができます。

聖地の司教団を代表して、私は聖地の全ての小教区と修道会共同体を、平和と和解を求める断食と祈りの日に招きます。

10月17日(火)、全ての人が断食と節制と祈りの日を持つようお願いします。聖体礼拝と聖母マリアへのロザリオの祈りの時間を設けましょう。私たちの教区の多くの地域では、おそらく大規模な集まりは許されないでしょうが、小教区や修道会共同体や家庭で、簡素で控えめな共通の祈りの時を組織することは可能です。平和と正義と和解への渇望を父である神に届けるために、私たちは何を差し置いても共に集い、祈りの内に一致団結しましょう。これが私たちのやり方です。

皆様のために心から祈りつつ

+ピエルバッティスタ・ピッツァバッラ枢機卿
エルサレム・ラテン典礼総大司教
ACOL(Assembly of the Catholic Ordinaries of the Holy Land)議長

[小熊晴代私訳]