一致への道、教皇フランシスコ、ニカイア公会議1700周年をカトリックと正教会が合同で祝うことを提案
2024年12月1日 in お知らせ
AC・ウィマー/ローマ・ニュースルーム、2024年11月30日午前8時10分
教皇フランシスコは、コンスタンティノープルのヴァルソロメオス全地総主教に宛てた個人的な書簡の中で、ニカイア公会議1700周年を正教会の指導者たちと共に祝うことを提案した。
この書簡は、キリスト教一致推進評議会議長のクルト・コッホ枢機卿が、正教会の守護聖人の祝祭のためにイスタンブールを訪問した際に届けたもので、バチカンはこれを土曜日に公開した。
「間近に迫ったニカイア公会議の1700周年は、父と子と聖霊の名によって洗礼を受けたすべての人々の間にすでに存在し、深まりつつある交わりを証言する新たな機会となるでしょう」と、11月30日付のメッセージでフランシスコは記している。
教皇は、第二バチカン公会議の「エキュメニズムに関する教令 Unitatis Redintegratio」によって、カトリック教会が教会一致運動への正式な参加を決定してから六十年が経過したことに言及し、この間の進展を認めつつ、未来の一致への可能性についても期待を示した。
11月21日、この記念についてEWTNニュースの取材に応じたコッホ枢機卿は、一致への努力は「イエス・キリストにおける自己啓示の最も深い核心」に焦点を当てるべきだと強調した。
スイス人枢機卿はまた、「血のエキュメニズム」と呼ばれるものについても触れ、「キリスト教徒が迫害されるのは、カトリック、ルーテル派、聖公会だからではなく、キリスト教徒だからなのです」と指摘した。
戦争の時代における平和の構築
第二バチカン公会議以降に達成された「新たな兄弟愛」を祝う一方で、教皇フランシスコは完全な交わり、特に「一つの聖体の杯を分かち合う」ことこそが、いまだ達成されていない目標であると指摘した。
また、教皇は現代の世界情勢に触れ、特にウクライナ、パレスチナ、イスラエル、レバノンの紛争を挙げて、エキュメニカルな努力が平和構築に寄与する可能性を強調しました。「キリスト教徒が生きる兄弟愛とその証しは、戦争と暴力に苦しむ世界へのメッセージともなるでしょう」と語りました。
現代の世界的な緊張関係について鋭い洞察を示した教皇は、エキュメニカルな取り組みを平和の構築と関連付けた。
教皇は「キリスト教徒が実践し、それを証しする兄弟愛は、戦争と暴力に苦しむ世界へのメッセージにもなるでしょう」記し、特にウクライナ、パレスチナ、イスラエル、レバノンに言及した。
教皇は、十月に開催されたシノダリティに関するシノドスに正教会代表が参加したことを評価した。
ローマとコンスタンティノープル間の代表団の伝統的な交流は年に二回行われ、カトリックの代表団は11月30日の聖アンドレイの祝祭のためにイスタンブールを訪れ、正教の代表団は6月29日の聖ペテロと聖パウロの祝祭のためにローマを訪れる。
今年のカトリック代表団は、コッホ枢機卿が率い、フラビオ・パーチェ大司教(事務局長)、アンドレア・パルミエリ司教(次官)、マレック・ソルチンスキ大司教(駐トルコ教皇大使)が同行した。
代表団は、ファナールにある聖ゲオルギオス総主教座教会での聖体礼儀に参加し、カトリック教会との関係を担当するシノドス委員会と協議を行った。
CNAの記事より和訳