ヴァルソロメオス総主教:「共同の復活祭のための計画を実行する」

2018年4月11日 お知らせ

復活祭の日付の一致については、こちらを参照してください。

ヴァルソロメオス全地総主教からローマの聖職者へ:「たとえ遅かろうと、私たちの教会の一致へ向かう歩みが止まることはありません」「共同の復活祭のための計画を実行に移す」2018年4月3日

「16世紀以来、ユリウス暦とグレゴリオ暦との違いにより、お互いが別々の復活祭の日付を持つことになりました。できるだけ早期に、しかるべき時が来れば、私たちの教会は謹んで、そして喜んで、統合を実行に移し、聖パウェル(パウロ)の招きに耳を傾けるでしょう。それはこのグローバル化し、メディアに依存した現代において、これまでよりも差し迫った響きを持つ叫びなのです。『ハリストス(キリスト)が、わたしたちの過越の小羊として屠られたからです』(1コリント5・7)」

これは今朝(4月3日)、コンスタンディヌーポリ(コンスタンチノープル)の大主教であり、全地総主教であるヴァルソロメオス総主教聖下が、イスタンブールのフェネルにおいて、この時期に巡礼のためにトルコを訪れていたローマ大司教区の教皇代理アンジェロ・デ・ドナティス師とローマの聖職者団を歓迎した際に発言したもの。

ヴァルソロメオス総主教は、4月8日の日曜日に各正教会に響き渡るであろう復活の宣言──「ハリストス死より復活!」を繰り返し、「出て行ってこの偉大な真理を世に告げ知らせ、我々はこれを自分自身の個人的経験の歩みとし、源としなければなりません。我々は復活の重要性を示し、教会のいのちにおいて実りあるものとしなければならないのです」と招いた。

そして、ヴァルソロメオス総主教は彼らがここにいる理由について言及した。「巡礼者であるということは、世の道々を歩くということを意味しますが、同時に、聖性の道を歩み、自分自身を完全に神に委ねるために、この世の務めから解放され、回心することをも意味します」

全地総主教はそこで言った。「あなた方は私どもの愛する兄弟、教皇フランシスコが司教であられるローマから来られました。教皇の選出以来、目的の深い一致が私たちを結びつけ、この5年間、私たちの教会の間の未解決の問題を解決するために、可能なあらゆる道筋を探すことにおいて、実り多きものとなっています」──総主教は付け加えた──「私たちの教会は互いへの深い尊敬の念と信頼、キリスト的な愛に満たされており、それはすでに多くの成果をもたらしている国際カトリック─正教会神学対話においても言えます」

「たとえ遅かろうと、ためらいがちであろうと、私たちの聖なる教会の一致へ向かう歩みが止まることはありません──総主教は結論づけた──なぜなら神がそれを望まれているからです。なぜなら私たちは、神を意に留めないこの世における神の証し人であるからです」

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