天皇陛下と福者ウラジミール・ギカ神父(参考記事)

2018年6月2日 その他


ギカ神父はルーマニア出身のカトリック司祭(洗礼はギリシャ正教)、使徒、神秘家、慈善・福祉事業家、殉教者で、2013年に列福されました。日本との関わりが深い方です。以下は、「マリアの家族 The Family of Mary」と呼ばれる修道会から発行されている「御心の勝利 TRIUMPH OF THE HEART」という雑誌の最新版(2018年34号)の記事から、一部を抜粋して和訳したものです。ギカ師はカトリックと正教会との一致のために人生を献げた方でもあるようです。

「1931年、ピオ十一世から教皇庁書記長の称号を与えられた後、ギカ神父は使徒職のために日本へ派遣された。日本で友人である山本(ステファノ・信次郎)海軍少将1を訪れたが、山本はカトリックに改宗しており、神父と裕仁天皇との謁見の手はずを整えた。この特別な機会のために、ギカ神父は『全能の神があなたを祝福して下さいますように』という日本語を暗記した。天皇陛下自身が現人神であるゆえ、祝福するのは不可能だとすでに説明されていたにもかかわらずである。

陛下はフランス語でギカ神父と長々と話し、自身のもつ大きな問題について分かち合った。それは、娘たちはいたが、皇位を継ぐ後継者がいないということである。ギカ神父は主に信頼し、君主にこう答えた。「陛下、私が陛下に神の祝福を与えましょう、神はあなたに男子を与えてくださいます」。この会話の後、両者は立ち上がり、天皇は頭を垂れた。

ギカ神父が手を挙げ、十字のしるしを切り、日本語で祝福の言葉を唱え始めると、恐れをなした外交官たちが駆けつけ、神父がしようとしていることを止めようとした。すると彼らの「現人神」は、この外国人に続けさせるように合図した。一年後、天皇はその腕に男子(明仁 – 今上天皇)を抱いていた。

……これはギカ師がその司祭としての祝福を通じて獲得した、知られざる多くの奇跡のうちの一つに過ぎない」

  1. 山本五十六と混同しないよう注意。