日本のベス・ミリアム

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東京のベス・ミリアム

概要

日本で最初のベス・ミリアムは、2005年12月に始められました。同年、来日したヴァスーラがこう言ったのです。「どうして日本にはベス・ミリアムがないの? 始めるのは簡単よ。食事を作ってただ持って行けばいいのよ。数人分でもかまわないわ」そこで、東京の祈りの集いの参加者はその通りにやってみることにしました。

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2005年12月5日、代々木公園での最初の炊き出し

カレーライスを10人分作り、代々木公園のブルーテント村に住んでいた人々のところに持って行ったのです。聖母マリアの名のもとに行われている炊き出しであることを表すために、マリア様のイコンを飾り、食事の前にお祈りをしました。この後、定期的に炊き出しを続けました。野外での炊き出しでしたが、雨が降っていても始める頃には必ず光が差してきました。私たちはこの小さな挑戦が祝福されていることを感じました。

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やがて人が増えてきたため、公園では続けることが難しくなり、あちこちに移動しながら炊き出しを続け、最終的に安定して屋内で続けることができるようになりました。この頃からヨキエル神父様が顔を出してくださるようになったのです。50人から80人くらいの人が食事をしていきました。この頃、半身不随で車いすにもかかわらず路上生活を送っていた人や、おそらく何かの障害を持っていると思われる人が来たので、事情を聞いて説得し、一緒に役所に行って生活保護の手続きをするといったこともありました。

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この後、神父様の紹介で都内の教会の信徒会館を使わせていただけることになり、2007年から2009年くらいまで教会で炊き出しを行いました。その後、ベス・ミリアムはもとの会場へ戻り、台所を借りて炊き出しは続けられました。

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震災があって会場が使えなくなったり、数々のトラブルや試練がありましたが、炊き出しは現在まで続いています。2014年にはヴァスーラの訪問という祝福もありました。

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この10年間で、どれほどの人々との出会いがあったでしょう。私たちは一人ひとりとそれほど深く関わることができませんが、皆が満腹して平和のうちに帰っていく様子を見て、いつも満足と喜びを感じています。90歳になられたヨキエル神父は今も頻繁に顔を出してくださり、聖書のお話をしてくださいます。ホームレスたちは教会での炊き出しに慣れていて、聖書の話を聞き慣れている人が多くいます。最初から続けていた食前の祈りも続けており、常連の人々は大体「アヴェ・マリアの祈り」を覚えているのです。


大阪のベス・ミリアム

概要

大阪のベス・ミリアムは2014年から始められ、鳥取の集いと神戸の集いの参加者によって運営されています。西成区内のキッチンで食事を作り、公園で配ります。200〜300人の人々が来ます。食事の他に衣服や生活用品、メッセージの小冊子や祈りのカードなどもお配りします。

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*大変残念ですが、コロナウイルスの感染が始まって以来、東京と大阪のベス・ミリアムは活動を停止しています。