教皇ベネディクト十六世、信仰教理省長官当時

教皇に選出される直前のラッツィンガー枢機卿との私的謁見の模様。この面会はそれまでの実りある対話の結果として行われた。この写真は、安直な宣伝には使用しないようにとの枢機卿の指示に従い、神学者による専門家としての見地からの詳細な報告書に付随して公開された。
ラッツィンガー枢機卿からの公式な書簡
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信仰教理省 2004年7月10日
公文書番号54/92-19631
枢機卿猊下/大司教閣下
御存じのように、1995年、本省はヴァスーラ・リデン夫人の書物に関する通達文書を公にいたしました。その後、同夫人の要請で掘り下げた対話がなされました。この対話の結果として、その後、リデン夫人の2002年4月4日付の書簡が『神のうちの真 のいのち』の最新巻の中で公表され、同夫人はその中で、彼女の結婚状況と、同じく前述の通達の中で示唆された彼女の著書と秘跡への参与に関する問題に対し、役立つ釈明を提示しています(添付文書を照合されたし)。
貴殿のお国で、前述の書物の一定の普及がありましたので、本省は上記のことを貴殿に通知するのをよしと考えました。同時に、リデン夫人によって組織されたエキュメニカルな祈りのグループへの参加については、教区司教たちの意向に従うよう、カトリック信徒たちに思い出させる必要があります。
以上のことを貴殿にお伝えするこの機会を得て、貴殿へのわたくしの尽きることのない深い尊敬の念を表明いたします。
猊下と閣下の最も忠実なる
ヨゼフ・ラッツィンガー枢機卿
教理省長官
フランス、スイス、ウルグアイ、フィリピン、カナダの司教協議会会長宛