教理省との対話について

ヴァスーラは自身と教理省の最近の書簡のやりとりについて、読者に手紙を書いています。

2003年3月30日　ローマにて

親愛なる『神のうちの真（まこと） のいのち』の読者の皆様へ

私は2000年より、教理省長官であられるヨゼフ・ラッツィンガー枢機卿すうききょう猊げい下かと意思疎通を図る栄誉に与あずかかっています。2000年7月6日、私は提出した私の著作を同省においてさらに詳しくお調べいただき、1995年10月6日付の通達で表明された疑念に答える機会を与えていただけるよう、謹つつしんでお願い致しました。猊げい下かはご親切にも私にその機会を与えてくださり、プロスペロ・グレッヒ神父様¹を介して、私が答えるべき五つの質問を含んだ2002年4月4日付の書簡が提示されました。そしてこれらの質問に対する私の答えは、2002年6月26日に教理省に提出されました。猊げい下かはこの度、その質問と共に、それらに対する私の回答を公表するようにと要請されました。私の公式な立場の表明として、これらの書簡を皆様と分かち合えますことをうれしく思います。

この文書の公表が、エキュメニズムのためだけではなく、神の恩おん寵ちょうが教会の中で実り豊かであるためにもとても重要な、真実と愛の対話への一助となりますようにお祈り致します。

　神の祝福が皆様の上にありますように。

ヴァスーラ

1. （訳注）グレッヒ神父は2012年に枢機卿すうききょうとなり、2013年のコンクラーヴェにおいて開催の祈りを主導された。2019年に帰天。