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あなたの祝された母のもとに馳せなさい

1996年4月3日 in ノート83

私のヴァスーラ、この時の終わりの、小さな教え子よ、御母のみ心について、天より一つの教えを授けて筆記させよう……

以前にも述べたように、御母のみ心と私の心は深く一致し、一つとなっている。おとめのうちなるおとめ、最も聖なる者、今や永久に天国におられる私の御母は、天国でも私の母1と呼ばれつづけている。

私、神が、聖霊によって宿り、おとめマリアから生まれるために降って来たとき、 私はわが天国に入った! 一つの天国からもう一つの天国に入り、一つの王座から、もう一つの王座に移った。 母のみ心は、うちにも外にも輝きを放つ、神聖な燭台に光る明かりのようだった。

私はこの楽園に迎え入れられ、誉れを受けた。エワによって失われ2、汚されたものが、乙女マリアの全き従順と謙遜を通して取り戻され、聖化された3。そしてこの女性を通して、私が地上を治めるときがふたたび来よう。地上の私の支配は、一人ひとりの心のうちに築かれる。私の霊はふたたび、あふれるほど豊かに注がれ、今の不毛さは、肥沃な地に変容する。

時の終わりに、私たち二つの心は使徒たちを立ち上げ、彼らは「時の終わりの使徒」と呼ばれるだろう。この者たちは、天の元后と私によって教え導かれ、あらゆる国に出て行き、神のみことばを恐れずに宣べ伝える。敵の激しい攻撃に逢い、血に染まっても打ち負かされず、その舌は、諸刃の剣のように教会の敵を刺し貫き、異端を露わにしよう。この者たちは、私が勇気の霊を授けるがゆえ、たじろがず、恐れを知らないであろう。破壊をもたらす鞭は、彼らに届かない。一つの石も返さずにはおかないで、罪びと、高慢な説教家たち、大物や尊大な者、偽善者や、私の教会を裏切る者たちを追求し、片手には十字架、もう片方の手にはロザリオを持って追い求める。そして私たちは、その傍らに立とう。彼らは異端を打ち砕き、その場に忠実さと真理を打ち立てる。彼らは解毒剤となるだろう、なぜなら、マリアの王的な心4から、つぼみのように、生まれ出るからだ。

この時の終わりの使徒たちは、父なる神に呼びかけ、彼らの父なる神はその霊に呼びかける。彼らは、母なるマリアに呼びかけ、彼らの母は、至高者の証し人となるよう彼らに呼びかける。そして聖霊は、神に心を開かせる熱意の霊を授け、この戦いに備えさせる。その日、悪霊の権威をあらわす尊大な冠は、太陽をまとう女性と、そのすべての子どもたちによって踏みにじられる。サタンとその王国を打ち倒すに十分な力を私から授けられた第二のエワは、ご自分のかかとでその頭を打ち砕こう。この敵意は、天の元后とサタンの間だけではなく、天の元后のみ心のうちに王国を築いた彼女の子どもたちと、悪魔の子どもたち、悪魔のうちに悪魔によって自分たちの王国を立ち上げ、今日の最大の迫害者である、その悪魔の子どもたちとの間にも存在する。こうした迫害者たちの多くは、野獣を礼拝し、この時代の学者や哲学者たちからなる……

私はわが三位一体の聖性をもって、この謙遜なおとめを、その全き徳と恵みのうちに選び、ルシフェルの王国全体に対し、その功徳と恵みをもって、挑戦する女性として、立ち上げた。ルシフェルは、そのみ名を聞くだけで、たえず荒れ狂っては恐れに打ち震える。言っておく、天が地より高いほどに、彼女のみ名は偉大であり、力と荘厳に満ちている。地上に住まうすべての人は元后のみ心を敬いなさい。悪霊は、あなたの時代に、私の聖心と聖人たちの軍勢に対して公けに戦いを挑んでいるが、その悪霊の不意打ちから、天の元后は子どもたちを絶え間なく護っておられる。しかし、間もなく悪霊の王国は打ち倒され、その支配はマリア5の力強いみ手によって根こそぎにされよう。

まことをもって言う、「あなた方の聖母ほど、地においても天においても、天使たちの権威も含め、いっさいの上に、私の力と権威に次ぐ、大いなる権勢と力を与えられた者はいない。そして私は、アルファとオメガ、初めと終わりなる者、今も、かつても、未来にも及ぶもの。知っての通り、私は一人で充足する、しかし童貞マリアのみ心を通して、私の贖いの計画を成し遂げよう。それゆえ彼女のみ心を尊びなさい。み名を耳にしただけで荒れ狂う者たちよ、彼女は私の聖心の歓び、天の王宮の歓びだと分かってほしい。無原罪の御宿り以来、彼女の思いは常に私の思いと一致していた、そして御父のご意思にすっかり服し、絶え間ない祈り、絶え間ない愛の讃歌を献げ、本質的な一致のうちに唯一なる、三位一体の神、私を崇めてきた。

—今日、時の終わりに当たって、私たち二人の心6と、真理を証しする子どもたちに対して、戦いが吹きすさぶ中、言っておく。あなた方の聖母のもとに馳せなさい、聖母は、めんどりが雛を羽の下に隠すように、ご自分のマントの中に、あなた方もかくまって下さる。ああ……しかしなんと多くが、かつてはあったおとめのみ心への信心をすっかり差し止められ、生まれる以前にもう滅んでしまったか!

すべては人間的な教義と合理主義的な規則がもとで、この世的な生き方にそって心も生活も律している。ああ、罪の奴隷よ! 金銭の奴隷! サタンの奴隷よ! 自分たちは死んで腐敗していると見なしなさい!  だが、もう欲望のときは今や終わりかけている。私たち二つの神性な心に献げられ、その心から神性を得たなら、それぞれの心には夜明けの輝き7が支配し、光を放つとは聞いていなかったか? 人類が堕落したときに失ったあの神性を得て……一人の人を通して世に罪が入り、罪は死をもたらしたが、それでも私の贖いの計画は、神の肖りのうちに完成された。第二のエワ、マリアの、共贖者としてのみ心によって打ち立てられ、こうして私、新しいアダムは、彼女の汚れないみ心のうちに、私の楽園を見いだすにいたった。

皆の間からはこのような声が聞こえてこようか、時代よ。

「私の心は、聖心をお運びした聖櫃を愛し尊ぶように、主よ、学んでいく用意が出来ました。たしかに私は、胎内にいたときから道を逸れ、生まれてからも誤っていました。エサウのように母から逃げては私の利益を追い、ほかの人びとを悩ませてはそれを手にしていました。自分自身の力に頼っていたのです。私の心とは逆に、母の心をどう喜ばすかを思いめぐらし、おそばにいて、あふれる恵みを受けていた弟を、私は嫌っていました。ヤコブやその子孫のようではありませんでした。

主よ、今や私の心は、至聖なる聖櫃の聖櫃を愛し、尊ぶ用意が出来ました。そこで本当に執念深い私の霊、カインのように、弟を苦しめ、やがては殺したこの霊に、もはやどんな偽りも入ってはきませんように。彼女の汚れなきみ心に属する人びとを悩ますのはやめます。むしろおとめの中のおとめの方を向いて、もう一人の小さなヤコブとなれますように。そうするなら御母は、その童貞なる汚れなきみ心のうちより、慈悲深くも、私の上に、豊かな恵みを注いで下さり、私の魂は、ひとたび彼女のものとなったなら、その豊かさのうちに喜び満たされ、心は美しい飾りとなれますでしょう。

私の心が、主よ、あなたの聖櫃を眺めたいと願って恋い焦がれ、こうしてあなたの力と権威を、目8の当たりにできますように、そしてご聖櫃の宝庫をうち眺めては、この上なく豊かに喜び満たされますように。もうこれからは、主よ、カインやエサウのように、私の魂が地の下に下るのを許さないで下さい、むしろ私の心を、彼女の至聖なるみ心へと引き上げ、ヤコブと同じように、天国的な祝福を賜って、世継ぎとしていただけますように」9

──来なさい、もはやあなたの思いを、天国的なものごとで満たし、英知が隠し持っておられるものを見抜けるようになりなさい。それには自己卑下と悔い改めがいる。何世代も隠しおかれた神秘は、今や明らかにされよう。救いの希望は、手の届くところにある。

この時の終わりに、平和の元后が、私の天使たちを伴って、地上を通られているのに気づいたであろう? 汚れなきみ心が、みことばをあなた方皆に伝え私の支配を用意しておられるのを? 私が皆を治める備えが出来ているよう、聖母のみ心がご自分の子どもたちを鍛錬し、お心伝えに皆の心を形造っておられるのに気づいたであろう? 聖母が私たちのために、ご自分の宝庫から恵みを取り出しては、み心のうちにあなた方を完成しておられるのを?

私は天と地の元后のみ心のうちに、あらゆる知恵の宝石を与えた、そして彼女はこの宝庫から豊かに恵み与え、あなた方を闇の支配から連れ出して、彼女とともにこの時代の大きな戦いに加わるよう、あなた方を偉大な聖人や使徒、そして大いなる勇士としておられる。

母の愛をもって、天の元后は、あなたが天国を手に入れるよう、自由を得させるあらゆる手段を探される。そしてあなたも、彼女の子どもであり、恵みによって天国の聖人たちと同じ王家に属し、あなたにも、聖人たちの間に玉座を備えてあると気づくよう、教え導いていかれる。

──私の—心—の—悦び10が願われたことで、私にできないものは何もない。初めから御父、私と、聖霊の見方と、違う見方をさせる何ものも、彼女のうちにはなかったがゆえ。私たち11の意思は、彼女の意思と全く一致していた。彼女の望みは私たちの望みでもあった。私は、み心の心、彼女の魂の魂、霊の霊なるがゆえ。私たちの心、魂と霊の一致について聞いていなかったか?

──地上でも私は、神—人として、神聖であったが、それでも従順を守り、母と養父の権威のもとに暮らした。私は死を受け入れ、奴隷の状態をとって自らを空にした。しかしまだあなたは、この時代よ、 真の葡萄の木がその根を御父の葡萄畑12におろし、聖霊の浄配、神の都市13、 約束された地とは、 あなたの母でもあり、尊敬に値することを理解してはいない。 ああ、時代よ、 どうしてその心は偽りの道を歩んでしまい、彼女の執り成しを願わないのか?

こうは読まなかったか。「神である主は、彼にその父ダビデの王座をお与えになる14」と? 天と地の元后は、まことに私の王座でもある。彼女は、ダビデの血筋により肉となった、あなたの王のみ座であり……主なるあなたの神は、「ヤコブの家をとこしえに治め、その治世は限りなく続く15」。今日のヤコブたちとは、彼女の子どもたち、時の終わりの使徒、そして母のみ心を通して立ち上げられ、形造られた偉大な聖人たち。彼らは永久にいつまでも、私たちと心が一つでいよう。その心のうちなる私の支配は、終わりがない。

一つになりなさい。

alpha-omega

私のやり方は優しく、愛深く、完全である 世界の回心のために祈りなさい

1996年3月26日 in ノート83

ああ、来なさい! 罪の洪水があなたたちを襲う前に! あなたたちを救うことができるこの箱船1 に入ってきなさい。耳をかさなかったノアの時代の先祖たちのようであってはならない。箱船に入ってくるなら、荒れ狂う罪の大水から逃れ、罪の洪水で滅ぶのを免れよう。さあ、彼女に信心を献げ、共贖者の約束された子供となるように。

彼女への信心は、私に献げる信心となる。彼女の心を称えてなされる信心はどれも、大きな響きとなって私のもとに達しよう、なぜなら、私たちの一致はそれほどまでに完璧なのだから。聖母のみ心への信心を通し、私の定めはどれも、彼女の光に照らされるならいっそうよく理解される、あなたの足取りがみ心に案内され、恵みの座ご自身が、あなたの手を引いて下さるがゆえ。聖母のみ心に信心を繰り返し献げるあなたたちは、どれほど祝福されるだろうか!

天国への道を示し、母の愛をその子どもたちに示される、まこと祝福された、お方のもとに来なさい。贖い主の共贖者のもとに、来なさい、そのみ心もあなたのために献げられて刺し貫かれ、愛に燃えさかっている。私の心のそば近く、燭台の明かりのように明るく、うちにも外にも輝き放つ、このみ心を尊びに来なさい。

もし「彼女の心に用はない」と言うなら、実際には「主の心に用はない!」と言っているのだと知りなさい。知るように、ひ弱な人間よ、私の聖心と御母の汚れなきみ心は完全に一つなるがゆえ、これら二つの神聖な心はその全き一致のうちに、一つとなっている。はっきり言っておく、彼女のみ心を認めるなら、私の心を認めているだけでなく、御父の心をも認めたことになる。私が御父のうちにあり、御父は私のうちにおられると言ってあったであろう? 私が御父のうちにあり、御父が私のうちにおられるなら、私の心は、御父のうちにあって、御父のお心も私のうちにある。私たちが分ちがたく一つではないと言うなら、みことばを否定することになる。あなたの霊の奴隷となってはならない、この世の議論にも打ち負かされてはならない。

教えてほしい、マリアのみ心のような心を持つ被造物が、どこにあろうか? マリアのみ心のような心はない。始めから完全であって、生まれながらに汚れなく2 、恵みに満たされ、その恵みは天使たちの恵みにもまさるもの。それゆえ天使たちは群れなして互いに尋ね合った。「ベールのかげにおられる、このお方はどなた?」「彼女が通られるとき、山々の峰が頭を低くたれて挨拶するのはどうしてか?」

「お心に染み一つなく、これほどまで神のお気に召すお方はどなた?」「彼女が通られるとき、神の被造界があまねく眼差しを下げているのを見たではないか?」「泉のように、ご自分の恵みによって園を肥沃にし、生ける水の泉となられたお方はどなたか?」「神の愛によって本当に清らかなお心で、昼も夜も、夜も昼も、神を慕い求められながら、至聖なるお方と全く一致しておられる、この方はどなたか?」「功徳と恵みをこれほどまで多く持っておられながら、謙遜で、至高なる神の眼差しを一身に集めておられるこの乙女はどなたか?」私の天使たちの多くは感極まって、言葉を失い、黙していた……

太陽をまとう女性

1996年3月20日 in ノート83

(このメッセージは3月20日から26日にいただきました。受胎告知の部分は1996年3月25日です)

私は主のはしため、お仕えするために参りました、荘厳なお方よ。あなたがおられないなら、私は無にすぎません、私の魂を、ただひたすら満足させるお方よ、耳を澄ましております。

愛する者よ、来て学びなさい。誰が私をいちばん歓喜させたか? 私をいちばん歓喜させたお方が誰か教えよう。それは、新たなエバ。そうだ! 太陽をまとい、月の上に立ち、頭に十二の星を冠とする女性2 。天とそこにあるすべて、地とその抱かれているすべて、海とそこに抱かれる3 すべての造り主なる私は、これらいっさいの上に4 この女性を立てた。

天の元后は、常に至高者の玉座を前にしておられる。天が地より高いと同じほど、その名は偉大、その名は光の衣装をまとう。聖なる名。

神の母

を身に付けたお方に、世界はあまねく膝をかがめるように。その無原罪の胎に、汚れない小羊なる私を受け入れ、神殿のための神殿となって、私の誉れとなられた。来て、彼女を讃える新しい歌を歌うがよい、地上に住む皆よ、神-人とも5 なった私を身ごもった胎、祭壇であられ、汚れなき御心をたたえるがよい。この太陽をまとう女性ほど、私の誉れとなった者はいない。

そう! この女性は全き愛のうちに華麗な美をたたえ、そこを通られるなら、どの島々も、山々も、丘も、谷も泉も、深く頭を垂れる。そして昨日と同様、今日も、まこと麗しい愛が地上を通られるときは、私の天使たちに付き添われ、天使たちの目は御父の傑出した美である崇むべきお方、おとめのうちの最も聖なるお方を絶え間なく誉め讃え、感嘆して眺める。このお方が地上を通られるときは、慈悲深く介入なされ、あなた方の懇願にお応えくださる。

言わせてほしい。私の聖心はあなた方の天国。楽園であって、 あなた方の王国。嗣業の地、永久の安息の地。これほどまでに愛するこの心に、近づきなさい、そうするなら、私の心より、あなたの心に豊かな祝福を注ぎ出し、その魂を春の晴れわたった日のような無上の祝福に変え、象牙の塔、私だけの天国に変えよう。この私の愛を誰が疑い得よう? ああ、愛する者よ、私の愛を疑うたびごとに、私の悲嘆によって太陽は暗やむ……

今日は、大いなる愛をもって、御母6 のお心を顕示したい、

「ああ、御父の傑作7 ! ああ、ヤハウェの崇高な傑作よ! 私の聖霊の浄配! 光り輝く聖櫃よ! 愛する者8 に愛された、あなたのお心は私たちと一つ! お心は、囲われた私の園、封印された泉。お心は園を肥沃にする、泉。お心は、愛すべきお方よ、私に栄誉をもたらした私の玉座。この聖心の心よ、私たちの現存、私の全天の王宮の現存のうちで私が戴冠したお方よ9 、私の被造物の誰が、お心を拒めよう?10  あなたこそ、美徳をしっかりまとった、力ある箱船、私の新しい歌11 、竪琴、私の砦よ、天と地の造り主はあなたの気高さに魅了され、私たちの現存のうちに立ちながら、あなたの加護を呼び求めるすべての人のそば近くにも、あなたは立っておられる。ところが人はどうして、これほど身をやつしてまでも、偽りの道をたどってはお心を否むのか?」

被造物よ、私が、この方のお心の心だとは聞いていなかったか? この方の魂の魂、この方の霊の霊だとは? 私たち二人の心が一つに結ばれているとは聞いていなかったか? 贖い主なる私の心を思ってほしい、すべての星座を合わせたよりも、人類の上に明るく光り輝く元后なるお方の心を思ってほしい。それは太陽よりもまばゆく輝いている。その独特な完全さゆえ、私の栄光のように光輝く。あなたの神を宿すせいひつなる方を思ってほしい。私が私の玉座を重んじると同様、よく考え、この方も重んじるように。

こうは尋ねないでほしい。「至高なるお方が、天の王宮でこんなに高い座をこの女性に与えておられるとはどうしたことか?」見よ、彼女を、私の天使たちと被造界の元后として任命しただけでなく、私の玉座ともなっていただいた。万物の主なる、私が、私の聖心のうちに第一の場所を、この女性に与えたがゆえ、天と地の元后は、王の王が座す玉座でもある。

輝く王冠となるべく生まれ、ダビデの血筋により肉となった真の光を宿す器となるべく生まれ、私の栄誉、そして誇りとなるべくお生まれになったこの方に、聖霊は、御父と私をともない、こう言われた。

「恵みあふれるマリアよ、私たちがともにいます。どんな秘密も、あなたには隠さない、私たちの息吹は、あなたの息吹となる、私たちの栄光の全き発露、慈愛の肖りなるマリアよ、そのお心には、私たちの平安を与えよう、その全き心のうちにいて、私、神の独り子は、勝利をおさめる。私たちの心は、神の愛が燃えるかまどなる、あなたの心となり、私たちの魂は、神々しい宝、楽園なる、あなたの魂12 となろう、そして私たちの霊は、あなたの霊となる。そう、私たちと結ばれた誰であろうと、霊が私たちと一つなるがゆえ」

この方こそ、私たちがこうして豊かに恵んだお方、かくも大方に拒まれながら、あなた方の目の膏薬、傷口のバルサムとなり、皆の嘆願を、永遠の父に慈しみ深く嘆願される。魂の執り成し手、擁護者なるお方。

ひ弱な人間よ……私の魂の配偶者は神殿なる私の神殿、弱いみじめな者たちの約束の地、私の永遠の光を反射するお方。あなたの慰め手なるお方は、あなたが悲しむときの慰めであられる……人には何が言えよう? 幕屋に住まう人間に何が言い得よう? 魂が罪の重荷にあえぐ中、その滅びゆく体で、どんな天的なことを、全能なる父のみ手がなされた御わざを見いだせよう? あなた方は、人間よ、光も認識もないまま、自分の思いに支配されている。

人間よ、今日は心を開くように、そうするなら、測り難いあらゆる神秘が、三たび聖なる私の神聖な光のうちに現されよう、そして太陽をまとう女性が誰であるかを理解しよう。そのときあなたは全身が引き上げられ、祝福された心のうちで最も祝された心、聖人たちの間で最も聖なるお方、尽くしがたい愛をもって燃え、その火が煌々と輝く比類ないお心を目の当たりにして、心は歓喜し、魅了されよう。そのとき、私の友よ、徳とは何であるかを理解し、この徳に満たされたおとめの心に、神なる私がどのようにして神-人となったかを理解する。あなた方は、救い主の母、預言者たちの母、弟子たちの母、カリスマの母、勝利の御母を目の当たりにしよう。他に並ぶ者ない贖いの母を、真のぶどうの木が植わる、ぶどう畑、すべての人を私のもとに運ぶ道への道、天国に大きく開かれ、誰もが入っていける、永遠のいのちを授かる門を。

──私の心が、常に彼女の心で和らぎを得、その心に好意を示してきたかに気づいたか? あなたの王を身ごもったこの心が私に求めるものが何であろうと、どうして拒めよう? 御母の心を祝福するなら、私の心を祝福しているがゆえ、すべての信徒は彼女の心を祝福する。ひとたび御母を知るなら、元后にふさわしく愛すべきお方とあなた方は宣べ伝えよう。そこで被造物よ、このお心を前にして、眼差しを上げなさい、そうするなら約束する、あなたはますます輝きを放つようになる。心は、み心の竈にまで引き上げられ、悦びに高鳴り、満たされる中、愛の大海原に身を任せるようにして、み心に分け入ろう、そのみ心の富とはあなたが近づいていく海、そしてひたひたと押しよせる海原のように、広大。天と地の富はあまねくそのみ心のうちにあり、一切はあなたのためとなり得る!

いまだ夜闇が、その思いと心を覆っていたとしても、起き上がりなさい! 起きて、み心の輝かしいお姿に眼差しを上げなさい、多くの預言者がその時代に見たくとも、見るを得なかったそのお姿を仰ぎ見て。起き上がり、至聖なる三位一体への賛美なるお方に、新しい讃歌を歌いなさい、こう唱えるように。

「兄弟たち! 姉妹たちよ! 恵みの中の恵みなる方の、マントに包まれなさい。来て、元后の光に包まれなさい。さあ、聖霊の影に覆われた方の影に、私たちも覆われましょう」。彼女の光を国たみが訪れ、王たちが彼女の曙の輝きを訪ね来て、やがては私の心をともない、彼女の心が勝利するとは聞いていなかったか? それは心の富む者たちには謎ながら、貧しい者、謙遜な者たちにとっては、待ちに待った祝福である……