地震

1990年7月21日 ノート44

幻(ビジョン)の中で、私は窓から外を見ていました。昼間のことでした。突然、足下の大地が激しく揺れ始めました。地面が上下に揺れました。マグニチュード81の地震です。地震は止まりませんでした。窓から空を見上ました。空が明るさを失いつつあったからです。天を見上げていると、刻一刻と暗くなっていき、やがて完全に夜になってしまいました。すると、星々が落ちていくのが見えました、というよりも、東の地平線から西の地平線に向かって、星々が遠ざかっていくように見えました。空から離れ去っていくようにも見えました。そして揺れが止まり、恐ろしい闇に包まれました。部屋の中にかすかな明かりがあるのが見えます。窓の外を見ると、町全体のうち、明かりが点いている家は三、四軒しかありませんでした。

  1. 編集者注:リヒター・スケールで。