「1992年11月26日1、私は秋田で行われた国際マリア会議に、他の人々と一緒に招かれました。ルネ・ローランタン神父とマイケル・オーキャロル神父2がおられ、他の司祭方と、ヴィダル枢機卿もいらっしゃいました。伊藤司教には、秋田のメッセージとシスター・アグネス(笹川)について伝えたいことがあり、本当に驚くようなことを言われました。
伊藤司教が調査のために秋田のメッセージをローマに持って行かれた時、ラッツィンガー枢機卿とお会いされたそうです。シスター・アグネスとそのメッセージについて話すと、ラッツィンガー枢機卿は『それを読んで何ができるか考えるので、置いていくように』と言われました。
ラッツィンガー枢機卿は通常通り、調査団を送ってよこすだろうと伊藤司教は考えていました。枢機卿はご出現があった場所には常に調査団を送っていたからです。翌日、司教がラッツィンガー枢機卿のところに行くと、『私たちは調査団は送らない。専門家も必要ない』と言って、司教を驚かせました。伊藤司教が『どうしてですか?』と聞くと、枢機卿は『なぜなら、秋田のメッセージはファティマの第三の秘密だからだ。だから調査する必要はない』と答えられたのです3。これが枢機卿の言われた言葉です。
分かりますね、この話を聞いた時、私たちはもちろん『ええっ!』と言いました。それはファティマの秘密なのです。お分かりの通り、私たちはこれを他の情報源から聞いたわけではありません。誰かが『伊藤司教がこう言っていたらしい』と言ったという話であれば、私は信じなかったでしょう。しかし私は、伊藤司教様ご本人の口からこれを聞いたのです。他の人々と一緒に。
『調査は行われない。必要ない。これはファティマの第三の秘密とほぼ同じ言葉だからだ』」
(敬称略)