私の新しい愛の賛歌
2020年7月9日 ノート122
来なさい、娘よ、私の平和を受けなさい。聞いて書くように。
あなたに与えた私の新しい愛の賛歌は、この時代のために取っておかれた贈り物である。それはあなたの神、私が歌う婚礼の歌。
雲間から射す明けの明星のように絶え間なく、私はあなたたち皆に届こうと、栄光の光をまとって玉座から降りてきた。すべての天使と聖人たちと共に詠唱し、愛する者たちに歌おうと日ごとに唇を開くと、私の口からはまばゆい光線が流れ出て、壮麗な輝きによってこの世の暗闇を包み込む。私の言葉はいのちの言葉であるゆえ、雲と暗闇は消え失せ、私の唇から滴り落ちる一つひとつの言葉によって霧のように晴れていく。
私のヴァスーラ、私の賛歌は、威厳と、王としての権威をまとい、世界を超越し、彼らを私の婚礼の芳香で満たす。私の甘美さと愛は蜂の巣の滴りよりも甘い。この長い年月、あなたに私の愛のしるしを示してきたのではなかったか? 私の口の魅惑的な接吻によって、あなたをすっかり包み込んできたのではなかったか? 私の優しい愛のまなざし、あなたの頬を撫でる私の愛撫の甘美さ、あらゆる感覚を超越する甘美さに気付かなかったか? 迷ったりためらったりしてはいけない、あなたの口を開けなさい、そうするなら、知恵の壮麗さを得ることができるように、私の口から、私の言葉によって、あなたを直接養おう。
私の名を昼夜たたえる花嫁1に歌うために、私の唇を開く。私の現存は彼女のうちにあり、彼女が私の喜びを分かち合う天使たちに囲まれ、活力を保つように維持している。荘厳さに満ちた私の現存は、天と地を超越することを知るように、なぜなら、私の名ほどに崇高で荘厳な名は他になく、私の名は地を揺るがし、諸天をも揺るがすのだから。私は私の花嫁に歌う、私が受けるべきものを彼女が献げられるようにするために。そして私は、愛する者へのあふれんばかりの愛をもって、あなたに与えた王宮の賜物が無傷であるように保ち続けよう2。ほら? 私はあなたの日々に、私の心が待ち焦がれている私の花嫁を探し求めて、明るく光り輝く太陽のように昇っている。私の花嫁3と話すのは許されていないだろうか?
そして、あなたの心の戸口に立っているあなたの造り主、花婿を忘れてしまったあなたたち、その暗い墓穴から出てきて、まばゆいばかりの私の栄光の光を見たいとは思わなかったか4? 私のいのちの息を、あなたの中に吹き込んでもらいたくはないか? あなたの面前で、神性のベールのうちに立っているのが誰かを尋ねないように。あなたの心の扉を叩いている、あなたはもう十分に私を待たせてきた。どれほど長く私を待たせるつもりか、私の愛する者よ。心を開いて私を認めなさい、なぜなら私はあなたの王であり、花婿なのだから。この王は、自身の神性のベールの裏に隠された者である。
私の外観は光の姿、荘厳さと栄光と共に、優雅さに満ちている。私の衣は乳香5で甘く香り、薄明かりに揺らめき、金とサファイヤで刺繍され、宝石によってきらめいている。あなたは今まで、ベールの後ろに隠された私の栄光のうちにある私を観想してはくれなかった。もしあなたの心の扉を開けてくれるなら、私のベールは上げられ、私の聖なる顔があなたに現されて、あなたの息を直ちに香へと変えるであろう。他を見ないように、私の愛よ、震えてはいけない、私の圧倒的な現存を恐れないように。むしろあなたの心を私、あなたの花婿に開きなさい、なぜならあなたはいつも私のものであって、他の誰かのものではなかったのだから。分かるか? あなたの心を開き、心の中に入ってくださいと私に求めなさい、そうするなら、聖油によってあなたの心を回復させよう。あなたの魂に光を放ってもらえるように求めなさい、そうするなら、あなたの罪の暗闇を覆い隠す。あなたの魂の荒れ地に自然が繁栄するようにしよう。あなたのみじめさ、あなたの心の冷たさと無能さを拭い去ってくださいと求めなさい、そうするなら、私があなたを慰め、私の光で暖かく包み込む。私の指から流れ出る油6をあなたの心に染み込ませて祝福し、浸して、私の名を塗油することによって聖別し、あなたのみじめさと無気力さを溶かし、私の神性と永遠に置き換えよう。あなたの額への私の神聖な接吻は、あなたは私のものだという印を付ける、それゆえ気を失ってしまわないように。
私は謙遜な者の神なのだから。
それから、あなたの頭は私の肩にもたれ、花嫁を祭壇に連れていく花婿として、私はあなたを私の王宮の祝宴へと連れていく。私の左腕をあなたの腰に回し、あなたを私の抱擁の中にしっかりと抱き留めよう。私の王宮の恩恵を大いに楽しむことができるように。私と共にいるなら、あなたは何にも不足することがない。私が必要なものを提供し、あなたを私の名の栄光と私の神性によって飾ろう、あなたに金襴を着せよう、あなたの花嫁衣装からはミルラとアロエの香りが漂う。その後、私たちが互いに隣り合い、黄金の天蓋に覆われた婚姻の床に座っている間に、私は私自身であなたを完全に覆い、あなたの若い日々の罪を拭い去る。
あなたに優しく教えよう
あなたが取るべき正しい道筋を。
私の最も高価な賜物である茨の冠、私の釘と十字架を、あなたたちへの私の愛の大きさを思い出させるものとして届けるために、あなたに預けている。愛する者よ、愛のささやきの中で一致の祈りを教え、私の象牙の琴に合わせて、私の愛と徳の歌、知恵と溶け合わされた私の歌を歌って、あなたを楽しませよう。あなたへの愛に病んでいるのだから。そして私のものであるあなたは、私を愛するようになるほど、私の胸の奥底で完全に中心をなすようになる。
私との親密さはあなたの魂を輝かせ、あなたに私のうちなる高貴な生まれを与えるだろう。夜の闇は光に取って変わらなければならないのだから。私は昼はあなたの避け所となり、夜には星明かりとなる。苦難のうちにあって、私はいつもあなたと共にいる。いつも、そして永遠に、あなたのそばにいよう……7何か私に言うことがあるか、私のヴァスーラ?
ああ! 私が何を言うとしても不十分でしょう、今度は私が、あなたが示してくださった善良さに相応しく歌うことができるように、あなたの言葉を私の口に置いてください。私のような邪悪な魂の中で、どうやってこれほど多くのことを成し遂げることがおできになったのでしょう? 私のみじめさを見るにつけ、私は嘆き悲しみ、泣いています……それにもかかわらず、あなたは鞭打つこともせず、眉を上げることもなく、御目から矢を放たれることもなく、私を優しく牧してくださいました。あなたは優しく語ってくださり、唇からは恵みのうるおいが出て、私を安心させてくださいました。私のみじめさにもかかわらず、私をめとってくださるために、天から、ケルビムに囲まれた天の玉座から、私のいのちの中にまで身を屈めてくださいました。8あなたの輝かしい王笏の品位を落とす危険にも目を留められずに。
そして今度は、新しい賛歌を私の口に置かれました! 賛美の歌、婚礼の歌、愛の歌を、すべての集会に向けて歌うために……彼らの心の戸口の外に立っておられるのが誰であるか、この地球とそこにあるもの全て、世界とそこに住むもの全てが属する栄光の王が誰であるかを、彼らに理解させるために……純粋な香の円柱のように立ち、星々の明かりのもとににかすかに光り、宇宙を芳香で満たすこの方、ご自身の花嫁のために素晴らしい祝宴を用意され、彼女が忘却の地から目覚めるのを沈黙のうちに忍耐強く待ち、彼女を聖別されるお方はどなたであられるでしょう? あなたの現存なくしては、私たちは流れ出ていく水のように、夜闇に消えゆく影のように、広大な宇宙で死にゆく流星のようになったでしょう。あなたはその玉座から、わずかなためらいもなく、天からの鳩のように羽ばたいてこられました。私の上で、私の恐ろしいまでの悲惨さの上に休まれるために9。
あなたは私の記憶を忘却の谷から私を目覚めさせ、あなたを認識させてくださいました、私の愛するキリストよ、あなたは私を無の穴底から引き上げてくださいました。ですからあなたにしっかりつかまります、あなたが背を向けて行ってしまわないように、あなたの衣の端につかまります。もう二度とあなたから離れないように、あなたの衣を固く握りしめました。その時、私は愛する方のものであり、私の愛する方は私のものであると分かっていました。主は私を所有されましたが、私も主を所有していました。
あなたの目的が私の目の前で明らかにされ、私は道、真理、いのちを認めました。そこで愛するお方をお待たせし続けることなどできたでしょうか? 香り高い香の円柱のようにまっすぐに立っておられる私の花婿が、私と皆の贖い主であることを認識すると、私の頬は幸福な子供のように喜びに赤く染まり、滴る水のように、小さなさざ波の流れのように響く、喜びの笑い声が飛び出したのです!
愛する者よ、あなたが生まれて以来、私の愛と忠実さを秘密にしたことはない。ヴァスーラ、あなたは生まれる前から私のものだった! 私の目があなたから離れたことはなかった。さらなる私の栄光のため、私の手の中で力強く成長させようと、そしてあなたに持っていた計画を推し進めるために、あなたを神秘的にめとった10。私は自身の計画を成功のうちに成し遂げ、有終の美を飾ることで知られている。私は王としての権威、壮麗さと威光に満ちているのだから。確かに、私は愛する花嫁に賜物を惜しげもなく与える花婿として、あなたの人生の一瞬一瞬において、愛の花冠で飾ってきた。最も高価な賜物である私の十字架、私の釘と私の茨の冠によって。私の報いは筆舌に尽くせないほどなのだから。さあ、元気を取り戻し、あなたの右手を私の右手の中に置きなさい。あなたの花婿である私が、王的な気前の良さをもって、私だけのために、あなたの永遠の家の中である私の心の婚姻の寝所に、あなたを閉じ込めておくのを許しなさい。
ああ、そうだ! 愛に酔いしれてあなたをめとった11、そしてあなた、私の花嫁12に、私の神性を覆うベールを上げて、私の聖なる顔を昼夜、面と向かって観想することを許した。私の輝かしい顔を観想する時、あなたの足は突然ぐらついたが、私の抱擁の中に固く抱き留め、崇高な賜物を与えることによってあなたを強め、励ました。私の神的な神秘を分かち合うようにと差し出した。私の神秘的なワインを飲むようにとあなたに差し出した。私の神秘的なワインに酔い、あなたはもっとくださいと求めた。私は勝ち誇りながら、私の杯を差し出した。私の大きな愛のしるしであり、聖別された花嫁への愛を示す花婿の贈り物である、私の神秘的なパンも同じように差し出すことによって、あなたに心を込めて求愛した。私の心の婚姻の寝所で、あなたは私の骨の骨、肉の肉であることをあなたに証明した。なぜなら、あなたを私の神秘的なパンとワインで養っていたのだから。ああ、ヴァスーラ、永遠の昔から、あなたの贖いのために、これらの贈り物を蓄えてきた。
その時以来、あなたは私を再び生まれ変わらせてくださいました。私はあなたの正義を宣言しました。それぞれの集いのなかで、あなたの愛と忠実さのことも、あなたの優しさのことも、秘密にはしなかったと信じます。
あなたは私の額を神聖な接吻によって封印され、私の舌を速やかに物書く人の筆として13準備させられました。このようにして、あなたは花嫁たちを形造られるのです。あなたは彼女らの頭に愛の花輪を載せ、あなたの象牙の琴の音色に合わせて、あなたの口からの愛の接吻でもてなされます。あなたは彼女らに黄金の錦を着せ、あなたの茨の冠の宝石によって彼女らの頭を飾られます。あなたは彼女らの息を聖別し、彼女らの上に祝福の大雨を降らせられます。あなたの祝福を至る所に運ぶために、あなたは彼女らの羽を、旅する鳩のように、黄金の羽で覆われます。こうして民が喜びに叫び、歌うことができるように。
神よ、あなたは愛すべきお方。あなたは最も美しいお方。あなたのテーマは、信仰であり徳です。あなたの栄光は比べられるものもありません。あなたの道はサファイヤで覆われ、あなたの心の神秘的な部屋へと導きます。あなたはそこで、一人ひとりの花嫁を、神秘的なパンと神秘的なワインによって不滅のものとし、あなたの王国に入るのにふさわしい者とされます、天使たちがあなたの勝利のラッパを吹く中で! そしてあなたは、君主らしいやり方で、花嫁の耳に優しくささやいて励ましておられます。「『私はある』14が今や一日一日、毎日、あなたの花婿である。なぜなら私はあなたと結ばれており、あなたと一つなのだから。私の中にすっかり浸かりなさい、そして私と一つの霊となりなさい、あなたがもはや世に属さないように。今や私はあなたを誘惑し、あなたは私を熱愛しているのだから、私はあなたを所有し、あなたは私を所有するであろう。あなたは今や、愛する者のものであり、あなたが切望するものは私である。私たちの神的な一致の結果として、あなたを神15へと変えよう。」
そうだ、確かに、愛する花嫁よ、私の声を聞いて、私の賛歌の香り高い甘美さを楽しみなさい。私がどれほどあなたの近くにいるかに十分に気付いてくれさえしたなら。私の切なる望みは、あなたを私の心の上の封印のように置くこと。ヴァスーラ、私は今や、あなたをすっかり包み込む甘美なる芳香であり、私に巻き付いたあなたはいのち16の中にいる。あなたは私の王族の家系に属している。私の神秘的なワインをふさわしく飲む者は誰でも、その甘美さに酔いしれ、さらに欲しいという渇きが心の中にこみ上げてくるであろう。そして彼らが私の神秘的なパンを食べる時、彼らの心はえも言われぬ喜びと充足に高鳴るであろう。彼らの魂は、私のそばにあって、私より来る光によって盛装する。そして私の光と一体化した彼らが、その心を和らげるために、私を時折観想することができるように、花嫁のベールを下ろすことを許そう。
今や理解しなさい、愛する者よ、ヴァスーラ、あなたを私自身のために育てた。そして私の救いの計画のために、私のこだまとするために。私と結ばれた魂たちは皆、私の花嫁となることを世に思い出させるために、あざみ野の中の一輪の花としてあなたを置いた。私を見いだす者は誰でも、いのちを見いだす。私は声を張り上げ、私の天使たちと共に声を合わせて、地の果てにまで歌う。砂漠へ、都市へ、墓場へ、世に住むすべての住人たちに向けて。彼らが私を忘れてしまったとしても、私は彼らを忘れたことがないと、彼らが知ることができるように。なぜなら、彼らは私の目にとってあまりにも貴重なのだから。私の賛歌は、砂漠を草木が生い茂る庭へと変え、不毛な高台にはきらきら輝く川が湧き出るであろう。
私は万物を新しくする……17
ああ、私の神聖な賛歌には無数の心臓の鼓動がある、郷愁のため息をもって絶え間なく鼓動し、あらゆる心を呼び覚ますために、私の賛歌の到来を告げることを待ち望んでいる。私がなぜいのちと呼ばれるのかを尋ねないように、あなたの花婿が教えよう。あらゆる光を超越する私は生命である、なぜなら、私なしではあなたは生きることができないか、暗闇の中にいることになるのであり、他の何物も存在18することはできないからだ。これがキリスト、あなたの救い主、あなたに私のあわれみのうちに避難するようにと言う者である。
私のヴァスーラ、私はあなたに私の力を示し、驚くべき
私の賛歌を通して、私の永遠の愛と忠実さをもう一度、私の花嫁20に現している。山も、丘も、私の王的な賛歌を祝福と共にこだましている。香り高い花々のつぼみは、私の賛歌の音色を聞いて爆発的に花開き、その香りを空高く放ち、私の美しい声に頭を深く垂れる。私は驚くほどの優しさを表し、あなたを目の瞳のように守っている。
そこで来なさい、21いつまでその暗い墓の中に隠れているつもりか? いつまであなたの心の扉を開けてくれるのを待たねばならないのか? 巻物を広げるようにして、いのちの道をあなたに明らかにしよう。あなたを私の甘美さと純潔でくるみ、象牙の塔に似たものとしよう。私はあなたの王家の衣装である。ああ22、ヴァスーラ、私の心に祝された者よ、私が聖別したあなたの唇から、私は語ろう。あなたを通して行動し、私自身のベールで何度もあなたを覆ったように、私の外観をあなたの上に示そう。あなたと語り合い、あなたに知恵から教えることを、決してやめることはない。
見よ! 私は今、私の種であり、私の骨の骨、私の肉の肉であるあなたたち皆を呼んでいる、来て、あなたの花婿の心の親密な喜びを味わうようにと。そうするなら、あなたのうちに神が完全に住まうようになる! さあ、あなたの頭を私の上に休ませなさい、私の鳩よ、そして私にも、あなたの沈黙のうちに休ませてほしい。ic
- 教会とその共同体。
- イエスは御自身の教会に対して語られます。
- ここには二重の意味があると思います。花嫁とは教会を表しますが、同時に魂のことも表します。
- ここで同時に「分別を持っていなかったのか」という言葉を聞きました。
- 乳香はキリストの神性を表します。
- 油とは、神の現存と神の御名を象徴的に表します。
- 少し間を置いた後に。
- キリストは私がまだ子供だった頃に、私と霊的に結婚されたことを見せてくださいました。
- 何年か前に幻の中で見ました。教会の中の群衆の間で円を描いて飛んでいた白い鳩が、私の伸ばした手の上に下りることを選び、私がその鳩に頬を押しつけるのを許してくれたのです。
- 私が十歳くらいの時、キリストが私をめとってくださる夢を見ました。その直前には、御母が私を迎えて、喜びのうちに私の婚礼衣装を整えてくださいました。
- 霊的に。
- キリストはここで、キリストを愛するすべての者に語っておられると信じます。
- 詩編45・1。
- 主のお名前。「私はある」
- (訳注)小文字のgod、すなわち参与による神々。
- 「いのち」とは、「キリスト」あるいは「神の胸の中で」と理解できます。
- 黙示録21・5。
- ここで使われている「be」は、「存在する」という意味で理解されるべきです。
- これは、キリストと結婚した後に、聖母が喜びのうちに私を迎えて、私の婚礼衣装、髪型や他の全てを、御子にふさわしくなるように整えてくださった時の記憶を再び思い出させました。
- 教会。
- いまだに主を知らない人々を主は呼んでおられます。
- この「ああ」は、別の意味を持つというよりむしろ、一つのため息でした。